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スーパーマーケットのこれから!

皆さん、おはようございます!
世界的に見てスーパーマーケット業界は、店舗を標準化し多店舗展開を図ることにより、成長を遂げて来ました。消費者は、スーパーマーケットへ行けば必要な日用品を取り揃えることが出来ることから、利便性の高い施設として重宝していたと思います。



前身のジャスコ誕生から50年を迎えたイオン。ダイエーなどと度重なる流通大手のM&A(=買収と合併)を通じてグループ会社が300社を超える国内小売業最大手に成長するまでに至っています。ただし、米アマゾン・ドット・コムなどネット通販の拡大により事業環境は大きく変化してきています。


事業の入れ替えを急ぐ世界最大手の米ウォルマートでは、懸案であった子会社西友の売却方針を転換し、西友に権限を持たせて地域特性を重視した経営に移行することにより、西友を再上場する戦略へと歩みを進めています。いずれの企業にも言えることは、後れをとったデジタル化の流れをいかに挽回するかが課題となっています。


米ウォルマートでは、2016年に米ネット通販企業「ジェット・ドット・コム」を買収し、2018年にはインドのネット通販最大手「フリップカート」を手中に納めています。一方のイオンは、遅ればせながら2018年に米ネット通販のスタートアップに出資をする他、2019年には中国にデジタル専門会社を設立しています。


米アマゾン・ドット・コムでは、逆に米高級食品スパーマーケットを買収するほか、国内ではスーパーマーケット「ライフストア」との提携を進めています。既存のスパーマーケットとデジタル技術を融合することにより、どの様な新しいこれからの流通業界が誕生して行くのでしょうか。


消費者の目線からしますと、調味料、嗜好品、ティッシュペーパーといった常備しておかなければならない買回り品については、わざわざスーパーマーケットに出向かなくとも、ネット通販で定期的に自動的に配送されれば、こんなに便利なことはありません。重たい思いをして嵩張る商品を家まで持ち帰る負担は苦痛な筈です。


むしろスーパーマーケットに期待するのは、日々三度の食事(=おかず)である生鮮産品であり、実際に商品を見て食べたいものを買ってこざるを得ません。ただし、この食料品についても、高齢者が働く女性が増え、昔の様に時間を掛けて料理を作る時代ではなくなっています。それ以上に、時々のメニューを考えるのも苦痛なのではないでしょうか。


できればこれすら、お惣菜、温めるだけ、炒めるだけの食材で済ませたいところです。
しかし、スーパーマーケットへ行きますと、いつも同じ場所に、同じ商品が陳列されているだけで何ら変わり映えしない様相に、食事を楽しむどころか、日々の買い物が苦痛にすらなり、結局いつもと変わり映えのしない食事となっているのが現実でしょう。


それでも旬の野菜や鮮魚などを目にしますと四季を感じ、楽しい気持ちにさせられるものです。最近のスーパーマーケットでは、入口付近に献立を提案する小さなチラシを用意している所も多いですが、わざわざそれを見ながら素材を買い求める消費者はあまり見かけません。そこまで手間を掛けて料理をする時間がないからでしょう。


最近でこそ、カット野菜が販売されていますが、それもまだまだサラダなどの一部の野菜に限られています。そこに消費者が思う需要とスーパーマーケットが提供する商品との間にズレが生じており、新たな消費者のニーズを取り込む余地が残されているのではないでしょうか。もっと、食事のメニューと併せて中食を提供すべきでしょう。


AI(=人工知能)を活用すれば、消費者の好みの食べ物を把握し、過去に食べたものを記憶させて最近食べてないものを消費者のスマートフォンに提案されれば、こんなに楽なことはありません。人間の記憶なんてアノマリーですから、ついつい買い物に行って目にしたものを手に取ることが多いと思います。


偶には、今までに食べたことのない料理をも食してみたいとも思うでしょう。そんなこともAIに任せれば簡単なことだと思います。そこまでのインフラが整えば、スーパーマーケットして遣るべきことは明らかになります。その料理そのもののお惣菜を提供するか、それを作るために必要な素材を作るだけの状態でパッケージ化して販売すれば良いです。


それを実店舗で販売しても良いでしょうし、ネット販売で自宅に宅配しても良いと思います。ただし、必要なのは食材を加工する拠点が不可欠になるでしょう。それから、もっと地域に根差した郷土料理なども販売しても面白いと思います。いまだネット通販で食料を販売することは少ないですが、郷土料理などのレシピを提供しても良いでしょう。


今日もありがとうございます!
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