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仕事を橋渡しするWebサービス!

皆さん、おはようございます!
デジタルエコノミーは、ネットワーク上で情報を遣り取りするため、それまでの「紙」を媒体とした情報の遣り取りから急速に置き換えが進んでいるようです。ネットワークを使用すれば、早く、しかも確実に必要な情報を相手に送り届けることが出来ます。



デジタル技術の進展で、飲食店のアルバイトから専門的な会計作業まで、様々な「働き手」と「働く場」を柔軟に橋渡しできる様になっています。一昔前なら、例えば週刊アルバイトニュースのような紙媒体で必要なアルバイトの募集を行っていましたが、いま考えれば急な募集にどの様に対応していたのか、のどかな時代であったと言えるでしょう。


現在では、企業と長期的な契約を結ばず、単発で仕事を請け負う働き方(=ギグワーク、日雇い労働を意味する英語=ギグからギグワークと呼ばれる)が広がっており、それらギグワークの仲介を行うサービスビジネスが興隆しています。これら仲介サービスへの登録者は700万人を超え、1年間で4割も増えているそうです。


背景には、深刻な人手不足、コストの抑制、特定のスキルを必要とする企業側のニーズとスキルの有効活用、隙間時間を生かしたい、副収入を得たい働き手側のニーズが合致していることにあります。政府や企業が進めている副業促進など、働き方を巡る雇用環境の変化もそれらを助長していると言えます。


スマートフォンで働ける時間帯や場所を登録しておくと、ギグワーカーを必要とする企業から通知が入り、面接などを経ずに親指一つで仕事を得て、仕事が終わると直ぐに報酬を得られる手軽さもギグワークが増えている理由としてあげることが出来ると思います。
デジタル社会がもたらしている社会の仕組みの変化と捉えることもできるでしょう。


仕事を仲介するサービスを提供している上場する主要な企業は6社ほどあり、仕事の内容に特化して各社とも特色を出しています。「メリービズ」は専門的な仕事である経理業務に特化して、主婦ら750人が登録をしています。「ハコベル」は物流分野に特化して空き時間のあるトラック運転手に荷物の運送の仕事を提供しています。


その他にも「ビザスク」はビジネスの助言が出来る大手企業の社員ら9万人を登録(=3年間で5倍に増えている)し、平日の夜や週末の空き時間を使い、助言を求める個人や企業の相談に応えるサービスを提供しています。「タイミー」では飲食店などの単発アルバイトの橋渡し、「助太刀」では建設現場の職人を橋渡ししています。


単なるアルバイトやギグワークという言葉では説明しきれない、本格的に副業をしたい会社員の受け皿や業務の橋渡しを行うマッチングなど千差万別ですが、以前の様に短期雇用の人財を募集するというより、必要な業務を切りだしてアウトソーシングするという意味合いに近い様に感じます。


慢性的に人手が足りない企業の傾向として、必ずしも長期雇用するほどの仕事量や業務量はありませんが、特定のスキルが必要であり、一方でコストを抑制したいという悩みをどこの企業も抱えていると思います。これからも、ますますこの様な傾向は高まって来ると思われます。その様な時に企業外の能力に任せることは自然な流れでしょう。


最近、トヨタ自動車がCASE(=つながるクルマ、自動運転のクルマ、カーシェアリング、電気で走るクルマ)を実現するために、特に自動運転の技術力を高めるために、外部のスタートアップ企業との連携を強めています。全てを自前主義で社内に蓄積させることで有名なトヨタ自動車ですら、それでは時代のスピードについて行けなくなっています。


このスタートアップ企業との連携なども、ある意味、自社にない特定のスキルを外部に求めているということが出来ると思います。特に新たなビジネスを創出する場面では、自社内のノウハウやスキルだけでは不足しがちです。これから多くの企業がイノベーションを行って行かなければならない中で、もっと外部の英知を活用していく必要があります。


企業からみれば標準化された仕事であったり、一方でミッションの明確な業務であったり多様な仕事の需要があります。企業にとって様々な理由があると思いますが、社外にノウハウやスキルを求めはじめますと、いままでの画一的な雇用慣行というものは少しづつ変容していかざるを得なくなるでしょう。


標準化できる仕事については、ますますWeb媒体による橋渡しが興隆していくと思います。より高度な仕事や比較的長い期間に渡ってミッションを解決していく業務についても、企業側とチームで組成される働き手をコーディネートしていく役割りを司る機能が必要になっていくるように思えます。


今日もありがとうございます!
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