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GAFAが向かうビジネスモデル!

皆さん、おはようございます!
情報化社会。情報技術を活用して様々な新しいビジネスが生まれ、GAFA(=グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)のように、それまでの企業を遥かに凌駕するまでになっています。しかし、ビジネスモデルの基本は今も昔も変わりません。



GAFAといいますと、情報を巧みに操る時代の申し子というイメージを持たれている方が多いと思います。確かに、グーグルはAI(=人工知能)を活用した情報検索エンジンに秀でて、アップルはデザイン性優れるハンディー型の情報通信機器を世に送り出し、フェイスブックは誰とでも繋がり、アマゾンはネット通販を現実のものとしています。


何れの企業も、草創期こそ異なるビジネスでスタートを切っていますが、今では各々の特性を生かしながらも情報を蓄積し、それを解析して私たち人間の行動パターンを予測する技術を中心に据えて、ビジネスに生かすことに活路を見い出しています。情報を収集する為の端末機器とAIによりIoTの世界を目指しているようです。


あらゆるものがインターネットに繋がるIoTは、それまで個別に稼働していたハードウエアに情報通信技術を内蔵させることによりその稼働状況を情報として収集する端末となるのと同時に、情報を解析しフィードバックすることにより、そのハードウエアを最適な状態で稼働させることが出来るようになります。


家の中の家電製品をIoTで統合することにより人に優しい自動制御の家(=ホームオートメーション)を実現していくことや、クルマをプラットフォームと看做して情報通信機能化させることによる自動運転(=CASE、つながるクルマ、自動運転のクルマ、カーシェアリング、電気で動くクルマ)の実現が試みられています。


このホームオートメーションや自動運転は、いままで人間が自ら機器類をコントロールしていたものをコンピューターにより自動化しようというものです。ビジネスモデルとしては、代行サービスと情報解析サービスを融合したものであり、それらサービスの提供により収益を享受するものです。まさしくモノの販売からコトの利用への転換といえます。


ホームオートメーションや自動運転に該当する従来型の代行サービスは、例えばホームオートメーションであれば例えば街の電気屋さんや家電のメンテナンス会社が該当すると思います。家電機器が正常に快適に稼働する様に微調整をしたり、不具合があった時に駆けつけて貰えるサービスを提供していました。


製品のメーカーを度外視してあらゆる種類の製品を熟知して、家電製品を使い勝手の良い様に設定をしてくれます。その意味では、街の電気屋さんや家電のメンテナンス会社などは、自己の家電製品に対する知見やノウハウという能力を拠り所としてお客様にサービスを提供することから「自主(=自己)生産モデル」であるということが出来ます。


自動運転であれば、クルマを正常に快適に走らせるために街中の自動車屋さんやカーディーラーが存在し、実際にクルマを代行して運転する役割としてタクシーやバスの運転手なる人々が存在している訳です。彼らは、クルマのメカニズムを熟知し、また熟練のドライビングテクニックという知見や能力を拠り所としてサービスを提供しています。


彼らも、また「自主(=自己)生産モデル」であるということが出来ます。この様に、最先端を行くビジネスを営むGAFAのビジネスモデルであっても、そのビジネスモデルの基を正せば街の電気屋さんや自動車屋さんなどのビジネスモデルが原型となっていることが分かります。


ところが時代の流れの中で、情報技術革新によりそれら基本的なビジネスモデルに、オートメーションという「情報解析モデル」が融合して、ホームオートメーションや自動運転という派生的なサービスに昇華しようとしている訳です。AIなどの機器やコンピューターに今まで人が遣っていたことが置き換えはじめられていると言われる所以です。


それでは、自動運転により職業人としてのドライバーが生き残れなくなるかというと、そんなことはないと思います。確かに自動運転技術は、クルマを正確かつ安全に走行させ移動という意味でのサービス機能を司るようになるかもしれません。しかし、観光バスや観光タクシーにはお客様を楽しませ満足させるというホスピタリティがあります。


このホスピタリティの部分は、いかに機械がオートマチック化されても人間の感性に関わる部分ですので、機械に代替することは出来ません。ドライバーというクルマを運転する技術に、ホスピタリティというノウハウを融合し、移動の意味を再定義すれば良い訳です。その意味では運転の「価値変換モデル」ということが出来るかもしれません。


今日もありがとうございます!
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