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これからの時代の中小企業!

皆さん、おはようございます!
日本の産業構造は、長らく大手企業を頂点に中小企業へ下請けに出すサプライチェーンにより成り立ってきています。しかし、大手企業もモノからサービスの提供へと事業構造を転換する中で、中小企業はどの様に活路を見い出していくべきでしょう。



後継者不足や販売不振に悩む日本の中小企業にも、中国マネーが流入しはじめています。
中国企業による日本の未上場企業へのM&A(=買収と合併)件数は2018年に25件(=2008年度比6倍)で過去最多となった模様です。買収された中小企業はアジアに販路を築くなどして息を吹き返す例もあるようです。


電機や自動車大手を頂点とするピラミッド型サプライチェーン(=ある商品を消費者の下に提供するまでの、原料調達から、生産、販売、アフターサービスまでの一連の流れ)は、基本的に国内で事業展開する時代の構造であったと言えます。大手企業が海外市場へ軸足を移す中で、下請けである中小企業との契約が打ち切られる例が増えています。


その様な大手メーカーを頂点とするサプライチェーンの中にいた中小企業は、高い品質要求の中で製品力を磨いて来たため、高い技術力を持ち合わせているということが出来ます。そこに目を付けた、中国の大手電子部品メーカーが後継者不足や業績不振に悩む中小企業に資金支援を行い、生産拠点を中国に移転する例が増えているようです。


中国マネーを受け入れるか否かはともかくとして、これからの中小企業は海外、特に東南アジアの市場を目指して販路を広げるか、持てる技術やノウハウを活用して国内で新たな生まれる需要に応えていく必要があると思います。これからの時代は、企業の規模の大小は関係なく、自らの事業の強みに磨きをかければ充分に遣って行けるでしょう。


情報技術がこれだけ発達した社会ですから、中小企業であっても海外の企業と繋がって行くことは、一昔前と比べれば容易となったと言えると思います。また、その様な海外展開を目論む中小企業を支援する企業も随分と増えて来たと言えます。あとは中小企業の経営者にそれを遣ろうとする意思があるかどうかだと思います。


部品メーカーでなく、完成品を生産する中小企業であれば、自らが根を下ろす地域の需要に応え、絶えず新たな商品を地域に送り出す地域企業として活路を見い出すことも出来ます。小売業の分野でもう少し情報化の動きが活発になって来ますと、お客様の需要に応じて1to1マーケティングでカスタマイズ生産する需要も増えて来ると思います。


いままでの様にスケールメリットを追求してモノを販売する時代ではなく、多品種少量生産でコトを提供する時代に変化して参りますので、その時の小回りの利くモノづくりの拠点として地域会社は機能するように思えます。その為には、やはり情報ネットワークを活用していく必要があるでしょう。


何れにしても、中小企業や地域企業が存在しなければ、社会や産業が成り立たなくなることに充分な留意が必要だと思います。大手企業による商品の提供を陰ながら支えているのが、これら中小企業や地域企業であることを忘れてはなりません。今まで、どちらかというと大手企業の下請け的なイメージが強かったことが否めません。


しかし、これからは自助努力で事業を完結していく、小振りながらキラリト光を放つ事業体として社会に受け止められて行くことでしょう。それは一重にこれからの時代が、マスマーケットの時代ではなく、パーソナルの時代に移行して行くからです。ちょうど欧州各国で小規模事業者が連なり全体として興隆を極めている様なイメージの社会です。


その為には、中小企業や地域企業の後継者不足の問題を解決していく必要があります。
確かに海外資本により買収されることも一つの選択肢なのでしょうが、やはりもっとサラリーマンという立場の方々に、大志を持って中小企業や地域企業の経営者として身を立てる選択肢をも考えて頂ければと思います。


時代の変革期の中で、これから大企業の雇用慣行も大きく変わって行くことが予想されます。企業と働く者の関係が、雇用者、被雇用者という関係から、もっと自律性を持った対等な関係になって行くことでしょう。その時に必要なのが、どの様な価値観や志をもって社会に関わって行くかという視点だと思います。


大手企業内における、いわば遣らされ仕事ではなく、自らの個性を生かしてどの様に社会に貢献をして行けるかが問われる社会に移行していきます。中小企業、地域企業の醍醐味は、思い付いたら直ぐに行動に移すことができ、それが直ちにお客様からの反応として返って来るダイナミズムでしょう。事業を如何様にでも変えることが出来ます。


今日もありがとうございます!
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