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より良い暮らしを創造しよう!

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生活者が中心の社会へ!

皆さん、おはようございます!
これからの日本の社会は、企業中心の社会から生活者主体の社会へと移行するものと思います。個人が広く社会に自分の価値観を問うてみたり、生活者が本当に欲しいと思うものを手にするなど、情報技術革新がそれを現実のものとしはじめています。



長年続いた、工業立国政策もその目的を達成し、真の暮らしの豊かさを私たち生活者の手で創出する時代がやってきているものと思います。今までの社会は、明治維新以降続いた富める国を実現するため、政策として産業育成を最優先してきました。教育も仕事も企業優先で、生産効率を高めるための仕組みに私たちが組み込まれて来たと言えるでしょう。


しかし、そんな産業界も今までの社会の仕組みでは立ち行かなくなることが明らかとなっています。既に様々なモノが生活者の手に行き渡り、生活者が望むものは量的なモノではなくて、質的なコトへと変化しています。その過程で、資本主義社会における規模の合理性が大きな役割を果たしてきたことは間違いのない事実だと思います。


情報技術という新たなイノベーションが、私たちの無意識のうちに抑え込まれて来た欲求の扉を開けたということが出来るでしょう。企業中心の社会の中で抑圧された個性が堰を切ったように、多様な生き方を求め走りだしている様に見えます。人間らしく心の触れあえる(=共感)社会を求め、新たな社会の枠組み創りに歩み出すことでしょう。


これからの豊かな社会とは、いままでの産業立国における効率性、標準化といった枠組みの中で、人間の心理として苦痛(=人間疎外)を与えていたものを是正し、新たなプラットフォームを創出していく作業だと思います。通勤電車、街を隔てる幹線道路など、既に社会の慣習となっている中にこそ、疑ってみる必要があるのではないでしょうか。


今までの大量生産大量消費型の社会は、モノを安価で世に広めるという意味では一定の貢献があったと思いますが、私たちは全てのモノに対して標準化された既製品を希求している訳ではありません。自らのライフスタイルを彩るモノについては、顔の見える生産者とのコミュニケーションを通してコトを手にしたいと考えはじめています。


教育や仕事についても、画一化された枠組みの中で没個性化を迫られるのではなく、個々人の多様な個性を生かしてこそ初めて人間としての喜びが得られ、社会としても個性豊かな枠組みが実現して行くものと思います。個性豊かな社会では、精神的に自律した人々が互いに共感する者どおし手を取り合う、そんな社会となることでしょう。


私は、その意味でこれからの時代は「地域」リノベーションの時代になるのではないかと思います。それは、ソフトウエアとしての地域の仕組み創り、およびそれを実現して行く為に必要なハードウエアとしての環境創りです。もちろん、そこにある最終的な目的はより良い暮らしを実現する生活者の心の豊かさであることは問うまでもありません。


「地域 × ひと × しごと」、ひとの中には「暮し」の意味も含まれますが、このバランスがとれてこそ豊かな暮らしを享受することが出来るのではないでしょうか。ここでの仕事とは、会社に働きに行くことを意味している訳ではなく、やはり自身が居住する地域の中で自律的に思いおもいの仕事ができることが暮らしの基本になるのではないかと思います。


最近ではテレワークや複業を導入する企業が増えていますが、企業に勤務するにしてもあたかも個人事業者の様な立ち位置で企業と緩やかな関係を見い出せれば良いと思います。また、個人の事業者として地域に必要とされている課題を仕事を通じて解決していくことが理想だと思います。その為には、もっと地域に関わって行くことが必要でしょう。


地域内の中小事業者も、いままでの大手企業を中心とする産業構造の枠組みの中に留まることなく、来るべき社会の枠組みに対して自律的に地域に必要な商品を提供できる体制へと変わって行く必要があると思います。後継者問題がクローズアップされていますが、
これから着実な起業をしたいと考える人たちに承継していくべきだと思います。


地域とは、そこで暮らす人たちがそこで仕事を生み出してこそ活力が生まれてくるものです。新たな仕事が生まれるとその地域内で消費がなされ、ヒト、モノ、カネ、情報が好循環をもたらします。そうやって地域の魅力が高まりますと、地域外からやってくる人たちも増えます。生活に関わるもの全てが、見方を変えれば観光資源にも成り得ます。


やはり暮しと仕事は、生活の表裏一体であるべきですし、そこに境目を設けることなく楽しく生活できることが、豊かな暮らしをもたらすものだと思います。日本の社会は、暮しよりも仕事を優先させ過ぎてしまった時期もありましたが、これからはそのバランスをとっていく時代でしょう。北欧諸国の様な人に優しい社会が求められるのでしょう。


今日もありがとうございます!
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