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自ら市場価値を高める!

皆さん、おはようございます!
間もなく季節も変わり春がやって来ます。3月になりますと、早くも2020年4月新卒採用の就職活動が解禁となります。学生たちも期待で胸を膨らませ、意中の会社の門戸を叩くことでしょう。彼らはこれからの日本の社会を支える金の卵だと思います。



いまの若者たちは、私たち中高年の頃とは異なり、会社に身を捧げて働くというより、もっと自分の可能性を見い出してどこでも通用する能力を身につけたいという、とても伸びやかなマインドを持っている様に思えます。会社で仕事をするようになってからも、その素晴らしい感性を失うことなく、大切に育んでいって欲しいものです。


時代の過渡期を迎え、企業も黙ってモノが売れる右肩上がりの経済成長は過去のものとなり、大企業に勤めれば一生安泰な生活を送れるということが無くなっていることを若者たちも冷静に受け止めているものと思います。多くの会社員は50代になると役職定年を迎え、割安な給与で閑職に回される現実に矛盾を感じていることでしょう。


企業がピラミッド型の階層組織である以上、企業が成長し続けない限りは役職ポストは増えないばかりか、いまの時代は更に生産性を高める為にそのポスト自体が減っていくという現実があります。今まででしたら、昇給昇格というモチベーションがあったからこそ、一つの会社に留まり会社に寄与することに全力を傾けて来たものと思います。


しかし、これからの時代は、企業も将来が不透明で本業の存続も危ぶまれるなか、会社としての仕事を分け与える分業型の仕事の進め方だけでは、社員のモチベーションも維持することが難しくなっていることに気が付きはじめています。もっと、マーケットに対してフレキシブルで柔軟な組織体制にしていかなくてはならないことを。


人財を抱え続けるのが難しい時代に、終身雇用や昇給を保証できない企業側の事情もあるなかで、社員には自分で市場価値を把握し、自律的にスキルアップして欲しいと考え出していると思います。そんな企業と社員の微妙な関係をいまの若い方々は敏感に感じ取り、自ら社会に対して普遍的な能力を創って行こうとする考えに結び付いていると思います。


中高年も気が付いていると思いますが、転職も難しい年齢となり、無意識のうちに会社にしがみつく結果となっているのではないでしょうか。そんな中高年の姿を見ている30~40代の中堅社員も、その様にはなるまいと自らの能力開発に勤しんでいることでしょう。機会があれば、いつでも転職ができる様に準備を進めているのではないでしょうか。


いま複業(=副業)を認める会社が増えておりますが、社員が自らの市場価値を知り、それを自身の能力開発に繋げるという意味でも良いことだと思います。自らの市場価値とは、結局は社会という海原の中で、自らの専門性を活して糧を得る能力を知ることに過ぎません。少しでも多くの糧を得る為に、いかに自らの専門性を高めるかを知ることです。


それは、複業であっても、転職であっても良いと思います。出来ることなら、長い人生の中で一度位は自らの裁量で事業を切り盛りする経験をしてみることも、非常に生きた勉強になると思います。長年、一つの会社に勤めていますと、なかなか自らの市場価値を知る機会が得られず、不安と焦りが入り混じった気持になるのではないでしょうか。


どんなに小さな複業や起業であっても、事業主としてヒト(=自身)、モノ、カネという限られた資源を有効に活用して、自ら責任を持ってお客様へ商品を提供する経験は緊張と喜びの連続だと思います。会社に勤めていた時には出来ていた仕事も、個人の責任で提供するとなると、最初のうちは恐怖感が頭をよぎり思う様に仕事が出来ないものです。


それを乗り越えて自律的に真正面からお客様に向き合ってこそ、生きた事業の勉強であり、企業におけるマネジメントとは異なる経験を積むことが出来るものです。企業が複業を認める背景には、自律的な人財にこれからの企業を担ってもらいたいという意味で、いままでに求められていた能力とは異なった経験が求められているとも言えるでしょう。


お客様の期待に誠実に応えて、はじめて糧を得られる有難みを身を持って経験するのみならず、いままで自身が培ってきた能力のどこに商品価値があるのかを知り、それを研ぎ澄ませながら事業を軌道に乗せて行かなければなりません。これからの時代、企業に勤める場合においても、その様な価値観、能力が必要とされている様に思います。


いまの若者たちは、それを当然のように受け止めているから、どこででも通用する能力を培っていきたいという発言に繋がっていると思います。中高年の世代も、まだまだこれからの人生が長いと思います。折角、企業において貴重な能力を培ってきていますので、勇気を出してそれをどうすれば生かすことが出来るのかを考えても良いでしょう。


今日もありがとうございます!
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