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マズロー、6段階の欲求説!

皆さん、おはようございます!
なぜ、いま働き方を改革(=イノベーション)して行く必要があるのかを改めて考えてみる必要があると思います。そこには、単に仕事の生産性を高めて残業時間を減らすことに留まることのない、もっと人間らしい生き方が問われているのではないかと思います。



アメリカの心理学者マズローの「5段階の欲求説」をご存知の方も多いと思います。人間の欲求は5つの段階に分けて整理することができ、①生理的欲求、②安全欲求、③社会的欲求、④承認欲求、⑤自己実現欲求という、より生命を維持する動物的な基礎的欲求から、社会的な生命として高次の欲求までピラミッド型の階層を持つというものです。


より低位な欲求が満たされないと、次なる高位の欲求が生じてい来ないという説です。
生理的欲求とは、食欲や眠気など、人が生きて行く上で欠かせない基本的な欲求をいいます。これが満たされないと、病気になったり、苛立ったり、不快感を感じたりします。生命を維持するために不可欠な、より動物的な欲求であるということが出来ます。


安全欲求とは、生きる為に必要な安心や安全に対する欲求です。安全な環境、金銭的な安定など、健康に暮らして行くための最低限の安全に対する欲求になります。社会的欲求とは、集団などに所属する欲求であり、人や集団に自分という人間を受け入れてもらいたいという欲求です。家族、友情、会社といったコミュニティに所属したいという欲求です。


この社会的欲求が満たされないと、孤独感から精神的な病に冒されたりします。そして、承認欲求とは、単にコミュニティに所属するだけではなく、その中で自分の存在を認められたいという欲求になります。自我の欲求ともいわれ、心を充たしたいという内面の欲求になります。この欲求は二つの段階に分かれると言われています。


一つ目は仕事の遂行による達成感であり、二つ目はそれにより他人より認められたいということです。そして、最後の5段階目の欲求が、自分の能力を引き出し創造的活動をするなど、自分が掲げた目標を自分で達成していく喜びをモチベーションにしていく、自己実現の欲求です。誰しもありたい自分の姿があり、そこを目指している状況と言えます。


ここまでが、一般的に知られた人間の欲求を整理したマズローの欲求説になります。
ところが、最近になって、マズローが晩年にこの5段階の欲求に、更に上位の欲求が存在することが明らかになっています。それは「自己超越の欲求」と呼ばれるものであり、この欲求を含めて、いまではマズローの「6段階の欲求説」と言われています。


この6番目の自己超越の欲求とは、自分のためだけでなく、他の人々や他の者を豊かにしたいという欲求を指します。自分だけの利益を求めるのではなく、純粋に国やコミュニティの為に何らかの目的を達成しようという欲求です。マズローが活躍した1908~1970年という時代と現在では随分と時代的な背景が異なってきていると思います。


まず、コミュニティへの所属という意味で、リアルなコミュニティのみならず、最近では情報化社会によりクラウド上のバーチャルコミュニティが出現しています。例えば、いま書いているブログもそうだと思うのですが、工業化社会の進展により希薄化した地域コミュニティを埋めるような存在なのかと思います。これも人間の欲求なのですね。


いまの社会では、まだ企業中心社会で企業という集団に所属する欲求は満たされたものの、規模の効率性をますます強める企業の中で、歯車化している自らの職務を通して承認欲求を満たす仕事の成果を挙げていくことが難しくなっています。また、更には自己のあるべき姿を達成しようという欲求を満たすこととの折り合いを付けるのが難しい。


将来の企業の姿がますます不透明になって行く中で、企業としても高度経済成長下のように、働き手の高位の欲求を満たして行くことが難しくなっていると言えます。その悪循環から脱する為には、企業が仕事を与える形の仕事のスタイルではなく、そこで働く者めいめいが、自らの欲求を満たすように自由に働いて行くスタイルが望ましくなります。


企業とは一つのプラットフォームであり、働き手との間で理念さえ共有できていれば、働き手が自らの欲求を満たしながら、伸びのびと働けた方が効率が良いとも言えます。ちょうど、企業が自ら将来に対するビジョンを描けないのであれば、ピラミッド型の階層組織を止めて、フラットな組織に変革すべき考え方と同じことを言っていると思います。


そうやって、今の変革期にあたる社会の中で、働き手が為すべきことを突き詰めると、社会の課題を仕事(=自らの能力を活かして)を通して解決しようという自己超越の欲求に行きついても不思議はないと思います。私たちの暮しを脅かす、いまの行き過ぎた資本主義経済のボタンを掛け直すところから、私たちは手を付けなければならないからです。


今日もありがとうございます!
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