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Cafe’文化と創作性!

皆さん、おはようございます!
Cafe’が更に増えている様な気がします。画一化されたチェーン店舗とは違い、オーナーの拘りのお店に身を寄せますと、その手づくり感溢れる温もりに心身ともに安らぎを覚えます。店内を見渡しますと人々が思いおもいに寛いでいる姿がそこにあります。



私が暮らす街、調布(=東京都)に「猿田彦珈琲」というCafe’が新たにオープンしました。200坪もあると思われる天井の高い広いお店には、珈琲豆の焙煎工場が併設されており、珈琲の芳しい香りが店内に満ちています。ガラス越しに見える焙煎機器の輝きは、見る目を楽しませてくれます。


お店の中央に珈琲を抽出するカウンターがあり、そのアイランドキッチンを取り囲むように座席が配置されています。嫌みのない和モダンを散りばめた店内装飾は、猿田彦というお店のコンセプトを象徴しているのでしょうか。店内の四方のうち二面は大きなガラス窓となっており、朝陽が店内を明るく照らしています。


木製の重厚な長テーブルには書籍やパソコンと睨めっこする地元の大学の学生と思しき若者たちが思いおもいの考えに耽っています。応接セットを配したコーナーでは、家族連れやカップルがにこやかに談笑しています。このお店の特徴でもある畳をイメージした座席には、シニアが新聞や本を読んだりしています。


そんな猿田彦珈琲ですが、創業は5年前に恵比寿でカウンターだけの珈琲店を開業したのがはじまりです。若き創業者、大塚朝之氏のCafe’に込める理念は「3年後には東京が、日本が、これまでで最も湧く瞬間が訪れるだろうと思います。 私たちがこれからすること。たった一杯のコーヒーで湧き続けられる人間で在りたいということです。」


「 湧くことのできる、湧かせられる人間が1人でも多く猿田彦珈琲にいてくれることを、またその波動がお客さまに届くことをいつも願っております。 私たちができること。
それは、目の前の人を笑顔にすること」です。「湧く」という言葉には、精神的な若さという意味が込められています。Cafe’は、人を溌剌とさせてくれる場所でしょう。


パリでは、遠く近代からCafe’が興隆しており、未だ当時からの老舗珈琲店が軒を連ねていると聞きます。その珈琲店に若き芸術家の卵たちが日々朝から晩まで集い語らいあっていたそうです。その様な暮らしの中から、やがて著名な芸術家たちが育っています。
Cafe’に文化があると言われる所以だと思います。


人間が創作活動を営むには、そこにコミュニティが存在していることが必要だと思います。対話を通して、最初は言葉の持つ概念の違いからお互いを理解し、やがて自らの思いを理解しあえる様になった時に、新たな創作が為されることでしょう。未だ一般的な概念となっていない独創的な新たな考えやアイディアを共有する営みが人間には必要です。


その様な創作活動を営む場所としてCafe’の持つ「場」としての意義は高いと思います。珈琲を焙煎する芳ばしいにおいと、微かに流れるBGM、周囲の静かに聞こえる会話が適度に頭を刺激し、精神的に落ち着いた状態で会話を楽しむことが出来るのでしょう。
人間というものは、その様な状況の中で最も知的創作力が高まるものだからです。


Cafe’に限らず、最近はシェアオフィスやコワーキングスペースもCafe’に負けず劣らない空間を提供しています。フリーアドレスのオフィスもそうかもしれません。テレワークという働き方が一般化しており、ビジネスマンが次の訪問までの空いている時間にそれらの空間で仕事に打ち込んでいる姿を良く見かける様になりました。


一人パソコンに向かっている姿もあれば、企業の垣根を超えた異業種の人々が談笑している姿もあります。それらの人々に共通するのは、知的創造性の高い仕事をしていることに対する満足感ではないでしょうか。本来、人間とは画一的に与えられた仕事をこなしているよりも、自律的に創造力を発揮していることに楽しみを覚える動物です。


産業革命により供給者と消費者という立場が分離して規模の経済を目指した時期と、技術が芸術から乖離して独り歩きを始めた時期がほぼ同一であったことは偶然ではないでしょう。科学とは自然界の事象の普遍性を一般化したもので、絶対的なものではありません。それ自体を目的化することなく、もっと人間のアノマリーな感性を信じるべきでしょう。


Cafe’に対して人々が安らぎを覚えている姿を目にしますと、人間が失いかけていた創作する悦びを再び思いだしつつあるように思います。情報化社会もまた、人間を画一性から解放し、多様性へと向かわせはじめています。この技術革新による第三の波は、私たち人間を精神文化を充実させる社会へ導き、豊かな暮らしを実現する様に思えます。


今日もありがとうございます!
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