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多様な人財を活かす!

皆さん、おはようございます!
ビジネスのみならず、社会の発展のために欠かせないのが人間の存在です。
人々が多様な個性を発揮して、人々と交わり合いながら一つずつ成果を上げることにより、文明なり文化というものが塗り替えられ新しい形を創り上げていきます。



池田泉州銀行、横浜銀行などの地方銀行に続き、大手銀行であるりそな銀行がはじめて求人の仲介事業に参入するそうです。中小企業の人手不足による倒産が増加しているなかで、それを少しでも緩和することと企業の究極の経営資源である人財に関わる支援を行うことにより、お金だけではない経営課題の解決に資することが狙いにあるようです。


人材サービス会社では把握できない企業の財務や業況なども考慮に入れて、お客様である中小企業の求人要件を明確にしていくことで、より最適な人財を探すことが可能となります。特に、現在、中小企業は後継者難や経営幹部の不足に喘いでおり、企業存続に関わる金融以外からの支援に期待の声が寄せられています。


中小企業では人手不足に対して、漠然と人財を採用したいという相談を寄せることが少なくないですが、求人には必要なキャリアの要件定義が不可欠です。これに対して、例えば中小企業における業務プロセスの見直しなどを助言して、効果的な求人に繋げることも可能となります。単なる人材斡旋とは異なる、より専門的な見地から支援ができます。


日本の企業は、中小企業に関わらず、大手企業においても実はこの人財という貴重な資源の効果的な適応が図れていないのではないかと思います。経済が右肩上がりの時代の余韻が未だに残っているのかもしれませんが、どちらかと言いますと業務を廻して行く為に必要な数合わせにも似た人財配置に終始している様な気がしてなりません。


組織が肥大化して業務を分業化すればするほど業務分掌という名の役割分担に固執してしまい、時代的な背景が変わっていても業務プロセスそのものを見直そうという考え方になり難い(=現状維持)のではないでしょうか。本来、これだけ情報技術が進展して社会が変容すれば、それにあわせて企業組織のあり方も変革していくべきです。


それは、業務に携わる人財が自らの業務プロセスの前後関係をも考えながら絶えず見直しを図って行かなければならないのですが、ついつい業務の忙しさに感けて自らの業務に埋没してしまうところに問題があります。人間というものは、日頃から慣れ親しんできた行動パターンを自ら変えていくことが難しいという側面も持っています。


第三者的な視点で自らの業務を俯瞰することが必要なのですが、日本の企業はこの点が弱い様に思えます。それであれば、今般のりそな銀行の人財支援ビジネスのような外部のコンサルティング会社を起用することも有効かもしれません。業務分掌により画一化された業務内容を柔軟に見直して行くことが必要です。


このことは、今までの日本の企業が画一化されている業務を効率的に滞りなく成し遂げて貰うために、画一的な教育を受けて来た人財を敢えて積極的に受け入れて来たことと表裏一体の関係にあると思います。経済が右肩上がりで成長していた時代であれば、それがより合理的であったかもしれませんが、いまはその様に単調な時代ではありません。


階層組織の末端に至るまでが自律的に行動して行かなければ、これからの不透明な時代のスピードに着いて行けなくなるでしょう。業務分掌に為すべき業務を詳細に規定するのではなく、大枠のミッションのみを明確にして、あとは自由裁量で業務を進めていく様にすべきと思います。独創的な考え方やアイディアを持つ人財が望まれる所以です。


以前もブログで綴りましたが、ジョブシェアという考え方はこれからの時代に大切な概念だと思います。いまのジョブシェアは、どちらかと言いますと定型的な標準化された業務に人財(=社員)を割くことなく、業務自体をシェアして曜日別または時間帯別に複数の人に担って貰う新しい業務執行の考え方です。


これからの企業に求められますのは、既存の事業を廻すことだけでなく、新たな事業を創出していかなければなりません。それは、画一化された既存事業の業務の中からは出てくるものではありません。そうした独創的な考えやアイディアを必要とする業務もシェアして、企業の外に人財を求めて行かざるを得なくなると思います。


そろそろ企業も業務分掌に従って人財を張り付けていく考え方から脱して、多様な人財が企業という枠組みを超えて柔軟に出入りする様な考え方になっても良いでしょう。
それはすなわち雇用形態を柔軟にして行くことを意味しています。雇用形態に関わらず成果により報酬を支払う環境にしていくべきでしょう。


今日もありがとうございます!
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