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家電製品のPB商品化!

皆さん、おはようございます!
今日はいつもより30分早く4時半に起床です。
流石にまだこの時間は辺りも暗く森閑としています。
この週末にかけては真夏日の様な天気も、少しばかりお預けですね。



毎朝、新聞に一通り目を通して、気になる見出しの記事を読み下げています。
気になる記事というのは、いまのトレンドであるシェアリングエコノミーとか、働き方改革がやはり大きな潮流として目に留まります。まだまだ産業や企業にとって緒についたばかりですが、間違いなく世の中を揺り動かすでしょう。


そんな風に毎朝を楽しんでいましたら、ふと、小さな記事に目が留まりました。
パナソニックが量産体制を素早く構築する新興企業を買収したとあります。
その名はCerevo(=セレボ)というデジタル機器開発を手掛けるベンチャー企業であり、買収対象となる企業はその子会社のShiftall(=シフトール)です。


実は6年ほど前にデジタル機器受託開発を手掛けるベンチャー企業で財務の仕事を務めていた時に、セレボの創業者である岩佐琢磨社長(=現シフトール社長)とお会いしたことがあります。もともと同業であったセレボの岩佐社長は、パナソニックの商品企画関連のお仕事に就かれていましたが、一念発起してセレボを設立しています。


ものづくりと言えば、大手メーカーによるスケールメリットを追求した量産品がお家芸ですが、どんな商品でも新たに開発した当初は販売数量も少ないものです。そこに目をつけた岩佐社長は、少ない販売数量でも採算を合わせるニッチなビジネスモデルを思いつきセレボを創業しています。


私どもも取扱う製品のジャンルこそ異なりますが、少ない販売数量の受託開発から量産化までのお手伝いをさせて頂いておりました。家電製品と言いますと家電メーカーが作るものという固定観念があると思います。しかし、情報化社会においては非家電メーカーが自らのサービスを販売する為にハードウエアを必要とする事例が増えています。


例えばタクシー会社の社内に装着するドライブレコーダー。業務用の既製品を購入していたのでは値段が高くて採算が合いません。大手メーカーが作る少量製品とはこの様なものです。そのタクシー会社が考えたのは、自らオリジナルの製品を開発して価格を低減するというものです。家電製品のPB(=プライベートブランド)商品化です。


ニッチな少量製品を開発するベンチャー企業としては、その小回りの利く開発体制を存分に活かして、開発工程の短縮により大きくコストダウンを図ります。
それ以外にも部品類を同一の効果が得られる比較的廉価な部品を選択し設計することによりお客様が満足できる価格でご提供出来ます。


いまこの様なご要望を持つお客様として、教育用のアプリケーションソフトウエアを提供する会社などからも、専用タブレットのご要望が増えているようです。
これらの非製造業のお客様は、最終消費者に課金ベースで貸し出し、自らのサービスを利用して頂くことを目的としています。


例えばiPadですと使用することのない必要以上の機能が端末機器についており、価格が高くなってしまいます。お客様から見れば最低限自社のアプリケーションが作動するほどの機能が整っていれば良いわけです。家電量販店に並んでいる様な量産型の端末機器では過重な機能が付き過ぎていると言えます。


これからの時代、規模の経済から範囲の経済に移行して行くことが明らかです。言い方を変えますとスケールメリットを追求する経済から、シェアリングエコノミーの経済への移行です。既に、ボルボ、BMW、ダイムラーといった世界の名だたる自動車メーカーが自動車の販売から来るべきシェアリング時代に備えて舵を切っています。


カーシェアリングやライドシェアリングの分野ですね。自動車を販売する時代から、自動車をタイムシェアで利用する時代への変容です。その様な時代になった時に、カーシェアリングやライドシェアリング専用の不必要な機能を削ぎ落とした、価格重視の自動車が求められる様になると思います。


最近、都内を走るタクシーを見ていますと、ロンドンタクシーを思わせるちょっと背の高いずんぐりむっくりした黒いタクシーが増えています。メーカーはトヨタ自動車ですが、車の名称を見るとその名も「JAPAN TAXI」。あるタクシー会社と共同開発したオリジナルのタクシーです。自動車もお客様主導で開発する時代なんですね。。


今日もご覧いただきましてありがとうございます。
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