誰にも聞けない経営財務戦略!

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企業財務とはなにか!

皆さん、おはようございます!
昨日は国立の「ビジネス支援プラザ」でお昼を挟んで、1時間の打合せが4つ続いてしまいました。はじめてお会いする方もいれば、既に知る方との具体的な相談であったり。一期一会ではありませんが、その時々の最善を尽くし誠実に向き合うことを心掛けたいものです。



企業財務に37年間向き合ってきましたが、いまという時が一番企業財務とのほど良い距離感を保っているのかもしれません。40歳までの若かりし頃は、企業財務の全てを習得して実践で生かすべく、その中にどっぷりと浸かっていましたが、いまは企業財務を客観的に俯瞰しながら、必要に応じて引き出しから出してくるという感じであり丁度よいのでしょう。


それは、企業財務が目的ではなく方法として捉えることに変わったからだと思います。信用金庫での融資業務を皮切りに、ディベロッパーでの事業企画、その後のM&Aや事業再生、企業価値経営、そしてスタートアップ企業でのIPOなど、企業財務の教科書の章立てに出てくるエッセンスは全て実務として経験しています。もちろん随分と学びもしてきました。


結果として、就社より本当の意味で就職をしてきたことになります。企業財務は企業会計と対を為していて、それぞれに奥深い領域なのですが、企業会計により個々の数字が描き出している意味を知り、それらを活用してどの様に経営判断材料として企業財務により表現して行くかということになります。企業会計は過去の数字を企業財務は将来の数字を扱います。


将来の数字を扱う企業財務ですが、もちろん企業会計の過去の数字を踏まえなければ将来の数字を表現することが出来ません。そこに個人差による曖昧さが出てしまうことが否めませんが、だからこそ数字に対する目利き力が問われ養われていくものと思います。昨日ブログで記事にした大和ハウス工業は、過去の数字に捉われ過ぎているものと受け止めています。


企業会計に拠って立つ相対的真実な数字に基づく経営判断は、分かり易く説明し易いメリットがありますが、それだけで将来のあるべき姿を描き切れないのも事実です。将来の数字を扱う企業財務を深めて行きますと、その事業を将来的にどうしていくべきかということに突き当たります。それは言葉を変えれば事業を計画して行くこと、事業企画に行き着きます。


事業を企画する為には、優れたビジネスモデルを包摂している必要があり、そのビジネスモデルは事業に対するビジョンがあってはじめて描き出されるものなのです。この様にどんどん遡っていきますと、事業ビジョンは事業理念から、事業理念はその事業を営む者の夢がなければ出てくる訳がありません。そこまでを理解してはじめて企業財務に厚みが増します。


最後は事業を営む人に行き着くことはあたり前であり、だからこそ今日においてヒューマンキャピタル(=人的資本)経営に行き着くのです。人間側から企業財務や企業会計といった広義の財務を俯瞰してみますと、それが余りにもモノづくりを前提とした枠組みの中で成り立っていることに気付かされます。あたり前の様に為されている人件費の費用計上ですが。


それは果たして、これからも費消コストなのでしょうか。人間は様々な経験を通じて成長して行く存在であり、労働を消費しても消えてなくなる訳ではありません。むしろ、経験とともにその価値が増していくことを考慮すると、正しく資本と捉えることが出来るのではないかと思います。その様に考えますと、知的資産の取り扱いに関する論点が明確になります。


今日もありがとうございます!
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