誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

新しい産業革命!

皆さん、おはようございます!
相手の立場に立ち、相手の尺度で物事を考えることで理解することを心掛けています。日々の慌ただしいコミュニケーションの中で、全てにおいてそれが叶うかと言うと反省すべき点も多々あります。そこはメリハリをつけて相手の言葉に深く聞き入ることも必要でしょう。



米東部ボストン郊外に積層造形(=3Dプリンティング)のバルカンファームズという新興の会社があるようです。同社では製造ラインの一方から鉄鋼を投入すると他方からクルマのボディが出てくるという夢の様な工場です。この工場は、米フォードモーターがかつて築いた全てを素材から内製する垂直統合型のリバールージュ工場をモデルとしているそうです。


ただ、3Dプリンティングで様々な部品を造ることが可能なので、自動車だけでなく複数の業界の製品を製造する「リバールージュ工場」となっている点で、産業向けに技術革新をもたらしている画期的な工場と言えるでしょう。例えば、ジェットエンジン向けの部品を生産している日でも、数時間あれば医療用インプラントや家電製品の部品生産が出来るのです。


それら部品づくりのノウハウはソフトウエアの中にあるので、バルカンファームズは様々な業界のリバールージュ工場になることが出来ます。これぞ産業向けのデジタルトランスフォーメーション(=DX)という事が出来ます。約1京3千兆円に上る全世界のGDPの4分の3は製造業や運輸、物流、医療などが占めており、その技術革新効果は計り知れません。


既存大手企業は、こうしたデジタルメーカーに生産委託すれば、最も重要な研究開発や販売
、マーケティングに専念することが可能となります。理論的には従来のように数十カ国に跨る何百ものサプライヤーを抱える必要がなくなり、顧客がいる地域毎に1つの工場に生産をアウトソースすれば用が足りるようになります。製造業が根本から変わる予兆があります。


炭素排出量の7割は産業界や発電、運輸などの分野が占めるため、気候変動の目標設定にはモノづくりの方法を変えることが不可欠です。例えば金属の薄い膜を3Dプリンティングで造ると、素材の塊から部品を切り出すより消費エネルギーも炭素排出量も僅かですむ効果があるようです。これまでの消費者向け産業のDXが製造業界にも広がっていると言えます。


その様な中で、中小企業は自らの事業に特化しており、孤立しがちとなっています。しかし
、既に人々がインターネットでつながっているように企業同士も互いにつながる様になり、
新たな産業のスマートネットワークを通じて様々な資源や情報を切れ目なく共有できるようになることでしょう。生産性向上と成長の明らかな好機が巡って来てると言えるでしょう。


日頃、中小メーカーの事業再構築による建て直しに関わっていますが、その中でもDXを活用するか否かに拘わらず、それぞれの中小メーカーが連携し合い自らが造り出すパーツを組み合わせることにより仮想メーカーになることが不可欠である感じています。それは出来るだけ顧客に寄り添いニーズに応えることもありますが、生産効率を高めることも必要です。


そこにDX技術を用いることが出来れば、飛躍的に効率性が高まることでしょう。まずはアナログの世界で、その様な取り組みを始めなければDXを導入しても宝の持ち腐れとなるでしょう。現在起きている技術革新は、すべてソフトウエアというアプリケーションによりもたらされており、これからますます時代を流れる速度が早まっていくものと感じています。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する