誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

事業の創り方!

皆さん、おはようございます!
何気なしに会話で使う言葉ですが、言葉というものはそれを使う人によって定義付けが異なりますので、会話が成立している様で実は互いの考えの一部しか伝わっていないと受け止めるべきものかもしれません。言葉はその人の経験に裏付けられたナラティブなものですね。



ある一定の事業領域で働いた経験を持って事業を起せるかといいますと、確かにその事業のスキルやノウハウはあるのですが、それだけで事業を起すことは難しいと言わざるを得ません。経験を通して蓄えた暗黙知に勝るものはないのですが、それを縦軸とするなら横軸として、なぜその事業を行おうとしているのかというメンタルな部分が多分に必要となります。


それは、その事業を行おうとしている人の人生経験により裏付けられた、生きる為の価値観を志や意志にまで昇華させ目的化を図るプロセスです。誰にでも社会構成主義的にその人の人格を構成するものであり、それが価値観として物事を判断する際の拠り所となっているものです。まずは、それを自分自身で理解していることが事業を創る際の出発点となります。


恐らく、学校を卒業し始めて社会に出て勤める会社といものは、暗黙の価値観に根差した業界や事業領域であるものと考えられます。そして、会社での仕事を通して、その業界や事業領域の専門的で部分的なスキルやノウハウを獲得しているでしょう。事業を行うためには部分だけでなく、もっと広く大局的に幅広く事業に携わり幹を太くして行く必要もあります。


しかし、同じ業界や同じ事業領域の事業であっても、それに取り組む人の価値観や志・意志によっては全く異なる事業が出来上がることに留意が必要です。事業を通して何を実現しようとするかによってアウトプットされるビジネスモデルが全く異なるからです。例えば、スタバとドトールコーヒーでは、事業による機能は同じでも提供する価値は全く異なります。


その点を充分に理解した上で、横軸として自分自身の価値観を起点に置いて、まずは事業理念を明確にする必要があります。社会の期待に対して何を成し遂げようとするのかを事業理念として明文化することが大切です。事業理念は、何か答えのない課題に突き当たった時に判断を下す拠り所にもなるものです。先行きが不透明な時代においては、とても大事です。


その上で、事業理念に則り事業を通してどの様な価値ある商品やサービスを提供するのかを考えることになります。この時に、やはり自分自身の経験知や知見を生かせる必要があることは言うまでもありません。ここで先の縦軸である業界や事業領域の経験知や知見が交わります。それを可視化したものが事業ビジョンであり、5~10年後の事業の姿を描きます。


そして、いよいよ具体的な事業を描き出していくことになります。事業を企画する前に、その事業ビジョンをどの様な事業の仕組みで自分が成し遂げたいと思う価値ある商品やサービスを提供して行くのかを考えるのがビジネスモデルです。どの様な価値を、どの様なお客様に、どの様な方法で提供することによって、どこで利益を上げようとするのかを考えます。


後は、そのビジネスモデルを実現する為に必要な3年程度の事業計画を作成することになります。それは事業スキームと行動計画や収支計画から構成されます。これら事業を創る為のどの要素が欠けても事業を立ち上げることは難しいでしょう。その中でも、やはり最も大切なのは起点となる志や意志であり、それが事業に注がれるエネルギーにも繋がるからです。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する