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コミュニティ・バンク!

皆さん、おはようございます!
生まれて初めて関心を持ったビジネスが、土地オーナー向けに集合住宅を建設して有効活用する事業です。たまたまその当時のことを思い出す出来事があり、そちらの世界に進んでいたらいま頃どの様な人生を送っていただろうか。シンプルですがビジネスの基本でしょう。



コミュニティバンクといいますと、信用金庫や信用組合など地域金融機関を想定すると思います。確かにそれら地域金融機関は、特定地域の法人や個人を営業対象として金融ビジネスを行ってはいるのですが、これまでの預金を集めてそれを融資として貸し出し利ザヤを稼ぐ旧態依然としたビジネスモデルが機能しなくなっているなかで何処を目指すべきでしょう。


それは地域金融機関でありながら、メガバンクや地方銀行と同じような商品ラインナップを取り揃えて営業テリトリーのみを特定地域に特化していることから起こる矛盾があるのではないかと思います。金融というビジネスを営みながらも、地域金融機関の場合はそれ以前に地域コミュニティの活力を高めるという役割を担っているのではないかと考えるからです。


地域金融機関として高度に専門知識を要するストラクチャードファイナンスやM&Aなどの事業に取り組もうとしても、自前主義には限界がありメガバンクや専門業者と連携しながら形式だけ整えるに過ぎなくなります。その様な時代に流れに迎合した新たな商品を整えて金融機関としての体裁を整えることに終始しているようでは生き残ることは難しいでしょう。


本来のコミュニティ・バンク(=コミュニティバンクと使い分けています)には、地域のコミュニティの活力を高めるという金融ビジネスとは異なるもう一つの役割りがあるように受止めています。いまのコミュニティバンク(=地域金融機関)は金融ビジネスに偏り過ぎているでしょう。社会事業としてのコミュニティ創出事業と金融事業を併設していても良い。


その様ななか本当の意味でのコミュニティ・バンクを目指す信用金庫が京都にあります。その名は京都信用金庫であり、1923年に創業していますからちょうど創業100周年を迎える歴史のある信用金庫です。京都・滋賀・北大阪を営業地域とする協同組織金融機関です
。京都というこじんまりとした経済圏によって京都信用金庫が育まれてきたともいえます。


京都信用金庫は創業50周年を迎える1971年に日本で初めて「コミュニティ・バンク」という考え方を提唱しています。その理念は今もなお受け継がれているそうです。提唱者である当時の榊田喜四夫理事長は多くの論文や書籍を残しています。高度経済成長が著しい社会的な背景の中で、地域金融機関の本質を見抜いた先見の明があると言わざるを得ません。


コミュニティ・バンクとは、地域社会の個人と事業に資金を提供するばかりでなく、資金と共に情報を、資金と共に知恵を、資金と共に人を、資金と共にシステムを地域に提供することを通じて、地域の人と事業との接触をあらゆる面で深め、地域社会との真の意味で共栄を図ることが使命であるとしています。新しい事業の可能性を感じることができ共感します。


あらゆる金融機関は、横並び意識の強い確立したビジネスモデルに拘り過ぎているのではないでしょうか。もっと自らのコンピタンスや置かれた環境を踏まえた存在意義を見つめ直し個性溢れる事業活動を行っていくべきだと思います。その時に業種や業態という枠組みに捉われることなく、それを超えた自由な発想で金融ビジネスを捉え再定義するべきでしょう。


今日もありがとうござます!
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