誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

「アルムナイ」ネットワーク!

皆さん、おはようございます!
8月も終わりに差し掛かったある日、いつになく寒く感じる朝を迎えいよいよ秋も本番かと思いきや、どうも寒さは自分の体温が高いせいであることに気付きました。前の晩に知人と酒を酌み交わしていたせいか、もしや今流行りのウイルス感染かと思いきやセーフでした。



三井住友海上火災保険は、9月に中途退職者を集めたアルムナイ(=卒業生)ネットワークを設立するそうです。2022年度内にも若手退職者を中心に約300人を集め、定期的に交流会を開催するとしています。これまで心理的な抵抗感が強かった再入社を増やすほか、転職先のスタートアップ企業などと協業を探り、退職者との関係を保ち経営に生かします。


同社は年間50人規模の中途採用を計画しており、このうち年数十人を再入社で獲得する考えを持っています。金融業界では、みずほファイナンシャルグループが会社主催で退職者とみずほが交流するSNS(=交流サイト)を用意しています。三井住友海上火災保険におけるアルムナイを再入社の候補者と明確に位置付ける動きは、金融業界でも珍しいようです。


三井住友海上も専用のSNSを開き、退職者にタイムラインへ自由な投稿を促すほか、テーマ毎に退職者同士の情報交換の場をつくるとしています。人事部の主催で、卒業生の抱える課題を共有する報告会もリアルやオンラインで3ヶ月毎に開く予定です。SNSで三井住友海上の最新の施策や事業案を示し、退職者に意見や反応を求めることも検討するそうです。


中途退職者の組織化は保険業界で初めてです。今後は、中途退職し外部企業でデータ分析や語学力などの専門性を身につけた社員が再入社を選ぶことに期待するとしています。例えばメーカーに転職して海外事業に携われば、海外での事業投資の知見や実践的な語学力の向上なども見込めるでしょう。また他の企業文化を経験することにより視野も広がるでしょう。


離職中に積んだ経験や習得したスキルは、給与や職責に反映し、キャリアの断絶が起きないように工夫するそうです。これまで再入社は主に女性社員が育児で離職した場合に限られていました。デジタルや海外など事業領域が広がり、社外経験者のノウハウを取り込むのが有効だとの判断です。人財を自社内で育成するにも、限界があることを端的に表しています。


これまで勤めていた会社を退職し、新天地で仕事に就くことはエネルギーがいるものです。その様な行動を起すには、将来に対する自らの思いや意志を原動力として、自律的に行動することをも意味しています。学校での生活を経て新卒で会社に入社しますと、エスカレーターにでも乗っている様に、宛がわれたプロセスを歩むのと等しい受け身の行動となります。


三井住友海上のアルムナイネットワークの取組みは好感すべきものだと思います。もう少し組織としての柔軟性を求めるなら、必ずしも中途採用でなくとも業務委託社員という選択肢があっても良いかもしれません。折角、スタートアップ企業との協業にまで繋げて行きたいと考えるのなら、同社と関係を持った人々とのネットワークを大切に生かし切ることです。


それは定年退職を迎えた人財にも同じことが言えるのではないでしょうか。雇用延長で働くとしても65歳です。まだまだ充分に働ける年齢でしょう。会社から授かった知見やノウハウだけでなく、それを軸として自らの個性を兼ね備えたリスキリングに積極的に取り組んでいくべきでしょう。外に対して垣根のない開かれた企業の姿勢が社会を変えると思います。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する