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ドコモのカーシェアリング事業!

皆さん、こんにちは!
いつもは朝のうちに綴っているブログですが、早朝から目黒で2件ほど打合せがあり、やっと解放されて、この時間になってしまいました。。
今日は、束の間の秋晴れで気温も緩み、心地よいですね!


最近、規模の経済から範囲の経済(≒共有経済という意味においてはシェアリングエコノミーも含まれます)への時代の流れを意識するようになり、世の中で起きている経済事象を俯瞰していますと好奇心が刺激されます。一方、「規模」の行き詰まる先は「範囲」と決めて、人間がそんなに経済合理性だけで行動するのか妙な気もちにもなります。


今年のノーベル経済学賞で行動経済学の研究者が受賞することになりました。行動経済学と言いますとあまり聞き慣れない方も多いのではないかと思います。一般的に経済学では、人間が経済合理性で判断することを大前提としています。例えば、コーヒーを飲みたいときにドトールとスターバックスがあったとします。


仮に同じ豆を両店で使用していたとしたら、あなたなら何処らを選びますか?
お店の雰囲気を楽しみたいのならスターバックス、時間調整などで安い方で良いと言うのであればドトールではないでしょうか。どちらを選好するかには個人差があり、また同じ個人でも置かれた状況によって選択肢が異なって来ます。


ところが経済学では、極端な話し同じコーヒーなら安い方を選択するという前提に立って経済理論が組み立てられています。行動経済学では、従来の経済学の理論に対して、人間の心理的な側面をも変数として加味することを提唱しています。今日は、ビジネスにおける行動経済学的な側面を表す事例をご紹介してみたいと思います。


今日のタイトルにあるNTTドコモの件は、実際にオリックスと提携してカーシェアリングを仲介する予約アプリの配信事業を始めるというものです。ドコモのスマホからシェアリングカーを手軽に予約したり、決済できるようになるとのことです。今後、オリックス以外の企業とも連携を拡大するそうですが、消費者にとっては利便性が高まります。


更には、カーシェアリングで顧客の年齢、乗車時間、走行ルート等のデータを集積し、コネクテッドカー(=情報通信でつながるクルマ)分野で、新たなサービスに繋げて行く狙いがあるようです。背景には、携帯電話の新規契約数が伸び悩んでいることがあり、自らの強みである通信インフラという事業資源を活用した新事業領域へ軸足を移すそうです。


先日ご紹介しましたソフトバンクも、既にライドシェアリング分野で米Uberを始め、世界各国の企業への出資を進めており覇権への道を歩んでいます。通信インフラの先にあるクルマという通信端末の囲い込みを進めているのですね。携帯端末の新規契約数が伸び悩みだしているので新たなフロンティアを求めた「範囲の経済」ということが出来ます。


既存の携帯電話分野で市場の1位、2位を争う企業による、先行き訪れる国内市場の飽和という規模の不経済を見越した、経済合理性に叶った判断だと思います。
これに対して規模の経済に立ち向かおうとしている業界があります。経済の理屈からしますと例外(=アノマリー)的な事例で興味深いです。


その業界は、店舗数でマクドナルドを頂点とするハンバーガー業界です。
ことの発端は、米国生まれのバーガーキングが投資ファンドからの出資を得て、出店攻勢に出るというものです。これに釣られる様にして、フレッシュネスバーガー、ファーストキッチンも店舗数を2倍に増やす計画があるようです。


セントラルキッチンを前提とするビジネスモデルを持つ外食産業ですから、店舗数が増えなければスケールメリット(=「規模の経済」)を得られません。何れのバーガーショップもマクドナルド、モスバーガー、ロッテリアに比べて、店舗数では大きく後塵を拝しているのでやむを得ないとも思いますが。。


背景には、1990年代にマクドナルドが大量出店を行い経営が逼迫し、その後1000店規模の廃止を行う大リストラが完了し、業績が上向き始めていることが切っ掛けになっているとのことです。競合他社が積極策に出れば、バーガーショップを専業としている企業に取りましても、現状に甘んじている訳にはいかないという心理が働くのでしょう。


少子高齢化、人口が減少する中で、既にハンバーガー市場が飽和している様にも見えます。外食産業の競合はハンバーガーだけでもないはずです。
本来、範囲の経済の考え方に従えば、店舗立地という最大の事業資源を活用して、新業態を開発する方法もあると思います。


未だ新メニューの開発に終始せざるを得ないのは、専門業態をセントラルキッチンによりチェーンストアオペレーションしているからではないでしょうか。
街中のオリジナリティの高いハンバーガーの専門店の方が、単独店舗としての独自性が高く、小回りも利き、競争力がある様にも思えます。


そうは言いながらも、たまにビッグマックを食べると美味しいですよね。。
消費者も移ろ気やすいですから、外食産業は経営が難しいのかもしれません。
経済とは、必ずしも合理性だけでは動かない部分があると思います。ただその中でも注視すると、大河にゆっくりと引き寄せられていく流れの様なものがあると感じます。


今日も、ご覧いただきまして有難うございます!



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