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1社に勤める時代の終焉?!

皆さん、おはようございます!
大手企業などを見ていますと論理的思考やロジカルシンクングなど形式知により仕事を進めることが常識だと考える風潮があります。仕事を標準化することにより効率性を追求しているからだと思いますが、それでは課題がどこにあるか本質を探し当てることは出来ません。



副業支援などの人材サービスを手掛けるみらいワークスは、新型コロナウイルス禍で広がったリモートワークの定着を機に地方での副業支援を拡大させています。同社の岡本社長は、1社に勤め上げる時代は終わり、副業やフリーランスといった多様な働き方が広がってくるとの見解を示しています。確かに長い目で見れば働き方は大きく変化するものと思います。


みらいワークスは、2017年から地方の中小企業などで副業としてこなせる仕事を紹介する「Skill Shift(=スキルシフト)」をはじめています。コロナ禍によるテレワークの浸透により、転職や転居をしなくても地方の仕事ができるようになり、副業の担い手も増えており、2021年のスキルシフトへの新規登録者数は2700人を超えてます。


スキルシフトは地方の中小企業が抱える人手不足や新規事業の支援に向け、都市部の働き手が地方で副業に取り組めるようにする仕組みです。人生100年時代といわれるなか、本業の知見を生かして地方創生や地域貢献に関心を持ち、働き方を多様化させる動きが加速しています。ただし、ミクロ的に見ると副業で取り組める仕事には限りがあるように見えます。


地方の中小企業の人手不足は深刻であり、成長に向けた疎外要因にさえなっているものと受け止めています。だから、不足する人材を補うためにスポット的に副業人材を頼りにすれば良いかといいますとそう簡単ではありません。都会であろうか地方であるかに拘わらず、仕事で最高のパフォーマンスを発揮する為にはその企業の行間が読めている必要があります。


中には、その様なことは度外視して本当にワンポイントリリーフ的に業務を担うこともあるかもしれませんが、その場合でも副業人材をコントロール出来るコーディネーターが迎い入れる中小企業に存在していることが不可欠ですが、現実的にはその様なマンパワーの余裕が地方の中小企業に存在するとは考えられません。副業人材もその様な現実を知るべきです。


大手企業で力を発揮してきた優秀な人材であっても、それはその企業の標準化された企業文化に上手く順応しているだけであり、それを自分自身の能力だと過信をしてはいけないのです。その企業ならでは形式知を習得しているから周囲から認められているだけであり、暗黙知が醸成されていませんので社外の企業では通用しない能力であることに留意すべきです。


大手企業での仕事というものは、課題分析型の形式的な知識によってベストな解決方法を探すという付け焼刃の仕事のやり方ですので、他の大手企業に転職する位でしたら多少企業文化が異なるだけで、時間を経れば馴染んで行くものです。ところが中小企業や自ら事業を行うとなると、企業の生態系が全く異なるものであり形式知だけでは役に立たないものです。


その意味では言葉に出来ない行間をも読めなければプロとしての仕事は出来ないと思って頂いた方が良いでしょう。そこを理解できない井の中の蛙的優秀なサラリーマンであっては、そう簡単には地方の中小企業の仕事をスポットで行っても成果が出ないでしょう。これからの時代、何処へ行っても成果の出せるプロこそ、逆に大手企業に求められる存在でしょう。


今日もありがとうございます!
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