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大手企業の新規事業!

皆さん、おはようございます!
論理とは分析思考で物事を単純化して法則立てることだと思います。その様な思考法も必要なのですが、何でも論理思考で解決できると思うとしたらそれは違います。全体を統合して把握するためには直観力や洞察力も大切であり、社会を良くするためには両輪が必要です。



京王電鉄はスタートアップから鉄道のサービスを向上するアイディアや、新しい駅の活用の仕方などを募集するそうです。月内にも新規事業のアイディアを募るサイトを立ち上げる予定です。新型コロナ禍で鉄道利用者が落ち込む中、社外の知恵を活用し需要を創出します。IT(=情報技術)スタートアップなどからアイディアを受け付けることを企図してます。


沿線に近接したエリアと一体的な回遊性を高める取り組みについても提案を求める方針です
。最終審査を通過した新規事業案は実証実験でニーズを確かめ、事業化は企業のオープンイノベーションを支援するレガシーイノベーショングループと協力するそうです。鉄道事業との相互補完性や、事業規模に応じて京王電鉄が出資することも視野に入れているそうです。


一方、パナソニックはスタートアップ企業に投資するコーポレートベンチャーキャピタル(
=CVC)を設立しています。健康医療やエネルギーなど幅広い分野の新興企業を投資対象とする計画です。運用期間は10年で投資枠は80億円で、家電や燃料電池など自社技術と相乗効果が見込める企業に投資し、既存事業領域に近接する事業の強化に繋げる狙いです。


SBIホールディングス傘下のSBIインベストメントとCVC「パナソニックくらしビジョナリ―ファンド」を共同で設立しており、運用はSBIインベストメントが担っています
。1社あたりの投資額は数千億から5億円程度を予定しているそうです。対象となる新規事業は日本と欧州の新興企業を中心に30社程度を想定します。両社には共通点があります。


新規事業を見出す為に、自社内だけで自己完結させようとはせず、外部の新興企業の力に期待しているところです。また、それら新興企業を探し出すにも、彼らの自助努力ではなく、レガシーイノベーショングループやSBIインベストメントという外部の力の負っているところも共通しています。大手企業にとって新規事業を立ち上げるのは難しいのでしょうか。


京王電鉄やパナソニックにしても、東証プライム市場に株式公開している大手企業です。戦後からそこまで事業を拡大していくためには、高度経済成長期という恩恵があったにせよ拡大する消費需要(=売上高)に対して事業を運営する為の効率性を追求し、利益拡大を図って来たものと思います。業務を標準化し堅固なピラミッド型階層組織を確立した歴史です。


その様な企業組織では、事業課題に対して分析型の解決方法を見出し、大組織のなかでオーサライズを受けて行く為には、言語により論理的に説明をして行く必要があります。しかし
、分析型論理思考は大手企業の運営には必要であっても、新規事業を創出していくためには足枷にすらなる企業文化であるということが出来るでしょう。それは以下の理由からです。


いくら分析型論理思考によって社内のコンセンサスを得たとしても、新規事業というものは
、それが成功するか否かなんて、そもそも誰にも分からないものです。局所的に精緻に検討を加えるよりも、大局的に直観力を働かせながら物事を洞察し、新しい事業を構想する力が不可欠になるからです。だから大手企業が新規事業を創出しようにも発想が真逆なのです。


今日もありがとうございます!
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