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私の企業価値経営!

皆さん、おはようございます!
86歳になる老翁。お金に対して敏いのは育ってきた時代的背景によるものでしょう。起業時の会社運営方法を70年近くも変えずに踏襲し続けてきた愚直さは、右に出る者はいないと思います。そんな老翁の人を見る目は確かなものがあり、信頼を寄せることが出来ます。



コーポレートファイナンスに36年間携わってきた者として思いますのは、大企業に拘わらず中小個人事業であっても、究極的には事業の経済価値を最大限に高めることにあることです。それは、財務情報のみに偏重することなく非財務情報をも加味した、事業のあるべき姿を素のまま表現することにあり、表面的な数字遊びに留まらない本質を見極めることです。


財務数字で事業を表現することに限界があることは十二分に留意すべきであり、数字で表現できな事業の裏に隠された実態までを読み解くことにより、真の事業の経済価値を表現することが可能となります。もちろん現在では、それを企業を取り巻くステークホルダーに読み解いて貰うべく、非財務情報を企業が積極的に開示することは望ましいことだと思います。


ただ企業は情報開示に慢心することなく、また財務数字を目的化することなく、どうすれば結果としての投下資本利益率(=ROIC)を高めることが出来るかに苦心すべきだと思います。これまでなら比較的金銭的換算が行い易かったモノを前提としていましたが、これからは人的資本のように必ずしも金銭的換算が容易でないコトの中に利益の源泉があります。


そこで働く方々のアイディアや新しい考えを如何に新しい事業や新しい商品に化体していくことこそが事業の経済価値を最大限に高めることに繋がります。それは人間を理解することこそが最も重要であり、それらによる経済行為の結果として後から財務数字が付いてくるものであることから、財務数字を創る立場として人をマネージすることも不可欠となります。


20年程前まで表面的財務数字ばかりに捉われていたことが懐かしく思います。未だ日本の企業に企業価値経営どころか、連結決算やキャッシュうフロー計算書が導入されたばかりで
、実務として定着していなかった時分です。その様な中、ROICや加重平均資本コスト(
=WACC)というファイナンス概念を持ち出し株価を3倍にしたことが思い返されます。


でもコーポレートファイナンスの世界はそこまでなのです。あくまでも表面的な財務数字を活用して如何に企業の経済価値を最大化するかが目的であり、それ以上でもなく、それ以下でもありません。確かに、訳のわからないファイナンス概念を社内を説得して中期経営計画の目標とすべき指標にしていくべく、社内を調整するプロセスはヒューマンタッチですが。


いま考える企業の経済価値の最大化は、まずはそこで働く全ての方々に最高のパフォーマンスを発揮して貰うべく、事業の目的たる社会の中での存在意義と個々人の自己実現の目標たる志や意志が重ね合わせることが必要です。全てが重なり合うことはないと思いますが、大なり小なり重なり合って共感することが、仕事をする上での全ての出発点になるでしょう。


その上で、様々な事業活動が繰り広げられ、企業や個々人のアイディアや新しい考えがノウハウ(=会計上の知的財産)として蓄積していくことになます。その結果として、企業内の資金が循環しながら利益が獲得されて行きます。その資金に裏付けられた利益を源泉として企業の経済価値が測定されるのですが、それは結果にしか過ぎず目的にはなり得ないです。


今日もありがとうございます!
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