誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

会社再建の是非!

皆さん、おはようございます!
「あおいくま。」「あ」せるな、「お」こるな、「い」ばるな、「く」さるな、「ま」けるな。人生訓ではありませんが、子供の頃より何かあると思いだし口の中で唱えていました。誰が考えたのか分かりませんが、偶々某人から教えて貰いそれ以来呪文の様に説いてます。



会社が業績不振に陥り、債務超過に至り資金調達も出来ない状況になりますと、当然のことながら再建計画策定を発動せざるを得なくなります。この様な状況に至りますと、大抵の場合は経営者に志に基づく建設的なビジョンや事業計画を策定する能力が失われており、目先の資金繰りを繋いでいくために青色吐息切羽詰まった状況で駆けずり回ることになります。


銀行管理下に置かれ、再建計画策定に着手するのが一般的ですが、彼らの行うことは財務リストラであり、外科的方法により赤字となっている事業を切り離し、残す事業も低迷する売上高に見合うコスト構造に経費をカットすることになります。その時に一番コスト負担の重たい社員の雇用に手を付けることになり、これが本来の再建に繋がるのか疑問が残ります。


確かに、銀行からの借入金返済をするのに足る利益を捻出できる事業構造にはなるのですが
、それは現時点における状況であり、その状況が移り変わる事業環境の中で未来永劫一定の利益を出し続けることが出来るかは、別問題だと思います。事業とは銀行の普通預金や定期預金の様に一定の固定金利を貰い続けるような性質のものではないことに留意が必要です。


事業とはもっと動的なものであり、そこで働く経営者から社員に至るまでの人間的な相互作用によって新しいアイディアや考えを創出しながら、絶えず新規事業や新規商品を世に送り出して行く存在だと思います。その為には、経営者は自分自身の志を会社の存在価値に化体する一方、社員も自らの明確な志をその会社にどれだけ重ね合わせられるかが不可欠です。


その意味では、これまで銀行主導で行われてきた会社再建は片手落ちであり、もっと人的資源にも留意した財務リストラを考えるべきだと思います。そもそも、銀行にとっての会社再建とは、貸し付けた資金をどれだけ焦げ付きなく回収するかに主眼が置かれています。銀行というビジネスがストック型ですので、会社を静的に捉えてしまうのはその為にでしょう。


しかし、その様な会社再建のあり方は、これからの時代には通用しないものと受け止めています。破綻した会社を再建する為には、新たに事業を構想し構築する観点から、その会社の事業資源を充分に見極め、それをこれからの新しい事業を創出する視点で選択と集中を行うべきであり、その新しい事業に不足する資源があれば他社から借りてくれば良いでしょう。


それによって外科的療法により会社を細分化するよりも、もっと大きな付加価値を享受できると思います。破綻した会社にメジャーを充ててミリ単位で計測する発想ではなく、社会に目を向けて必要とされる事業という付加価値を創造する発想が望まれています。それは、なにも破綻してしまった会社ばかりでなく、何れの会社も事業改善の一環で取組むべきです。


これまでの経済社会の風潮は、分析改善型の思考が幅を利かせていましたが、これからは価値創造型の思考を持たなければいけないと思います。それは内向きでなく、外向きに物事を考えていくものと言い換えることが出来るでしょう。もう少し時間が経ちますと、再建しなければならない会社が急激に増えると思いますが、いまから手を打つことが望まれてます。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する