誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

「志」を具現化する!

皆さん、おはようございます!
先日、神戸空港を利用する機会がありました。意外にも第三世代と呼ばれるエアドウ、スカイマーク、ソラシドエア、フジドリームエアラインばかりでLCCは一社も乗り入れていません。需要量と顧客層、運賃との兼ね合いで、その様な位置付けとなる空港なのでしょう。



「志」ほど掴みどころない抽象的なものはないでしょう。「志」とは、自分がこうありたいという「ある方向を目指す気持ち」という意味です。自分が「こうありたい」と思うことが志を立てることに繋がり、その気持ちを持ち続けることが志がある状態といえるのです。志を持ち続けることが目的を目指す原動力となります。あくまで自分の内面にある思いです。


ビジネスにおいても、経営者が「志」を持つことは自分自身で事業の行きつく先である、あるべき事業の姿を思い描くことであり、またそれを一緒に働く仲間と共有することにより実現していく上で不可欠なものです。お金持ちになりたいといったものでなく、自分が持ち得るノウハウや知見を活かして、如何に社会の課題を解決し貢献していくかということです。


それが「思い」「気持」「意思」といった人間の内面にある感覚的なものであることから、漠然としていて捉えどころがありません。謂わば、人間の経験を通して蓄積していく言葉に出来ない知識である「暗黙知」に通じるものがあると受け止めることができます。経営者がビジネスを行っていくためには、この志という暗黙知を形式知化していくことが必要です。


暗黙知を形式知化していくという作業が、ビジネスを大成させて行くのに事のほか重要なのです。経営者自身が自らの志を客観的に俯瞰してなければビジョンや経営計画に落し込めないばかりか、それを可視化しなければ供に働く仲間たちに進むべき道を共有することができず、それら仲間たちが個々に持つ「志」とオーバーラップすることすら出来ないからです。


志とは一夜にして持てるものでなく、日々の地道な見聞や経験を通して感じ入りながら徐々に意志として固まって来るものです。その意味では、大胆かつ冷静に走りながらその過程で血肉となっていくものですので、やはり「暗黙知」ということが出来ると思います。暗黙知を形式知化していく為には、リラックスした状況の中での他者との対話が必要になります。


言葉に出来ない志という暗黙の知識を言語化する過程を踏む必要がありますから、経営者自身をよく理解する他者を通じて、それこそ身振り手振りを織り交ぜながら心の奥底にある意志を言葉として形式知化することです。以外に見逃されていると思うのですが、それが出来るか否かによって、自らが営む事業が大成していくかどうかを左右する大事な点でしょう。


日本を代表する名経営者、松下幸之助、本田宗一郎、井深大などには陰に名参謀が存在していたことが知られています。これら参謀と二人三脚で各名経営者の志という暗黙知を形式知として顕在化させたことが事業を大成させた大きな要因だと受け止めています。その様に考えてみますと、事業が成功するか否かは人と人の結びつき巡り合わせなのかもしれません。


一般的に経営者にばかり焦点があたってしまいますが、名脇役である参謀のパーソナリティ
、役割、属性についても探求する必要がありそうです。ビジネスの世界では、大手企業と中小企業のように規模により棲み分けがなされてしまいますが、中小企業の経営者にも名参謀が寄り添えば、それなりに事業を成長発展させていくことが可能になるものと考えてます。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する