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きらぼしFGの広告代理店買収!

皆さん、おはようございます!
カラ梅雨も明け6月に真夏の猛暑が続きます。その様なときに森林の木陰に入りますと心地よい微風と樹木から降り注ぐイオンにより癒されます。荒涼としたアスファルトで敷き詰められた市街地のフェーン現象とは異なり、樹々と包摂された会話を楽しむことが出来ます。



きらぼし銀行を傘下に持つ東京きらぼしファイナンシャルグループ(=FG)が、広告代理店のビー・ブレーブを完全子会社化したそうです。広告企画制作や企業ブランディング構築などの機能を内製化し、総合サービス業として展開する課題解決のプラットフォーム機能を高めます。地方銀行グループが広告代理店事業を傘下に加えるのは珍しいものと思います。


取得金額は非公表ですが、2022年7月1日付でビー・ブレーブの全株式を取得したそうです。銀行の業務範囲拡大の一環として金融庁が設ける「銀行業高度化等会社」の認可も同日で取得済みだそうです。ビー・ブレーブは東京きらぼしFGのブランディング構築の支援を手掛けてきた経緯があるようです。同行はビー・ブレーブのメインバンクでもあります。


東京きらぼしFGはコンサルティングのほか、フィンテックを活用したサービスの開発・提供を手掛ける子会社などを設立しグループ機能を拡充しています。スタートアップ企業や既存の中小個人事業者の顧客の間で知名度の向上や広告戦略の支援ニーズが高まっているほか
、ビー・ブレーブが持つ顧客にグループのサービスを提供する機会が広がると見ています。


銀行による広告業への進出は、2021年秋に施行された改正銀行法で、銀行業高度化等会社として銀行が新規参入できる具体的な業種として明記されています。これまでにも、三井住友ファイナンシャルグループが電通グループと共同出資会社を設立し進出している事例もあるようです。銀行が自行のサービスラインナップを増やすことは良いことだと思います。


東京きらぼしFGの歴史を辿れば、元々、比較的規模の大きかった八千代信用金庫(=後に地方銀行に組織替えしてます)と東京都を地盤とする地方銀行である東京都民銀行が合併することで誕生した金融機関であり、その生い立ちから都内の中小企業や個人事業者を対象にABLなど進取性に富んだ融資業務を比較的積極的に行って来てたという印象があります。


営業力の機動性は高い方だと思いますが、顧客の所へ足しげく通い抱える事業課題を一緒になって解決していくことは苦手な銀行だと思います。だからこそ比較的早い時期にコンサルティング事業に進出しているものと思います。このコンサルティング事業を通し、東京きらぼし銀行の顧客に対してあらゆる事業課題を解決すべく棲み分けを図ってきたのでしょう。


コンサルティング事業でも、広告企画や企業ブランディング構築などの業務を手掛けていましたので、今回のビー・ブレーブを買収することにより、それを一層深めていこうとする考えなのでしょう。確かに中小個人事業は産業構造の転換期を迎え、またコロナウイルス禍という打撃を受け、これまでの事業を抜本的に見直さなければならない時期に直面してます。


ビジネスモデルを根本から立て直し事業再構築を果たす役回りがコンサルティング事業だとして、その後に売上強化していく手段として企業ブランディング構築や広告企画制作の強化は避けては通れない施策ですので、今回の東京きらぼしFGによる広告代理店であるビー・ブレーブの買収は的を射たものだと思います。そして、次に買収すべき事業は何でしょう。


それは、やはり中小個人事業たりとも人財難の中で事業を強化を図っていかなければなりませんので、業務のDX(=デジタルトランスフォーメーション)化を避けて通れません。EPR(統合基幹業務システム)やWebマーケティングなどの技術を持つIT会社の存在は不可欠でしょう。金融事業を中核に3つの事業を整えられたら威力を発揮すると思います。


今日もありがとうございます!
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