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望まれる経営参謀!

皆さん、おはようございます!
年の功なのか、他者と話しをしていますとどの程度の仕事の力量を持つのか、だいたい想像できるものです。ただ単に、話すことに卒がないかというよりも、話しをしている時の声の力やその際の表情や特に目力から感じとってしまうものです。これも暗黙知なのでしょう。



最近C×O(=最高××責任者)という肩書きが乱発されており、どことなくCFO(=最高財務責任者)という職務範囲も、従来のバックオフィス全般を司る経営参謀としての役割から、財務経理や経営管理といった職務に限定されつつあることに、若干の色褪せ感を覚えます。特に肩書きが仕事を規定する訳ではありませんが、これも分業化の弊害かと思います。


それらC×Oを束ねるCEO(=最高経営責任者)から見れば、スピードが早まり複雑化する社会の中で、迅速に適切な判断を下していく為には、なるべく業務執行のカテゴリー別に権限を委譲することが望ましいとの判断かもしれませんが、その様な効率性を追求した考え方だけではCEOは務まらず、もっとCEOとして全人格的な能力が求められるでしょう。


その様な複雑化した社会だからこそ、CEOはこれまでの企業理念を見直し、これからの企業の存在意義を明らかにしていく必要に迫られてます。それは配下のC×Oの意見を束ね合議制により打ち立てるものではなく、CEO自身の人間としての価値観に基づき独りで決めていくものです。その位のカリスマ性を持った強力なリーダーシップが望まれるでしょう。


以前の様な創業経営者がCEOを務める企業であればそれが出来るのでしょうが、現在のCEOはサラリーマン上がりの雇われCEOですので、企業をイノベーションするほどの威厳を持たないため、多くのC×Oを配し官僚的な組織構造を結果的に造ってしまうのでしょう
。内心では、もっと強いリーダーシップ力を発揮したいと思っているのかもしれませんが。


その為には、最も信頼できるブレーンとして経営参謀を傍に置く必要があると思います。ソニー、松下電器工業、ホンダなど、多くの破天荒な創業経営者が創り上げてきた現在の名門企業には、その陰に必ず名脇役としての経営参謀が存在しています。経営参謀とは、経営トップに直属し、経営全般にわたる意思決定のために経営トップを補佐・援助する側近です。


具体的に経営参謀が果たすべき役割には4つがあると言われています。1つ目が「財務知識を正しく伝える」ことです。ただ財務会計諸則に従って表現された数字の羅列を鵜呑みにすることなく、やはり真の意味で企業の財務状況を理解し意訳できる能力が不可欠でしょう。2つ目が「正しい経営判断のサポート」であり、正しい経営の舵取りを支援することです。


財務データ以外にも、組織の状態、競合他社や社会情勢などの外部環境など経営上のあらゆる情報を経営者に伝える必要があります。3つ目が「組織全体の仕組みの最適化」です。これなど現代では、ビジネスモデルといういい方に変えて理解しても良いと思います。4つ目が「経営層と現場の橋渡し」であり、立場の違いを超えてベクトルを一致させることです。


私は、これにもう一つ付け加えたいと思います。これら4つの役割は、どちらかといいますと経営トップに対する助言的かつ影武者の様な役割ですが、これからの時代は経営トップであっても判断に思い悩みますので、それを支えるメンターとしての役割も重要になると思います。盛田昭夫、高橋荒太郎、藤澤武夫らはきっと、そんな経営参謀だったことでしょう。


今日もありがとうございます!
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