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これからの時代の経営者のモチベーション!

皆さん、おはようございます!
月日が流れるのが早く感じます。自らの価値観に基づき自律的に仕事を創り出していますので、息苦しくなることはありません。最近では、希薄化したコミュニティを蘇らせるべく、人と人が大いに交わり見聞を広げることの大切さを痛感しています。人間が基本なのです。



多くの経営者とのお付き合いを通じて、最近、気付いたことがあります。これまでも言葉に出来ない暗黙知として感じていたことなのですが、いまはそれを形式知として表現することが出来ます。それは経営者にとって何をもって判断の拠り所とするかです。会社を経営していると、答えのない様々な課題に対してスピーディーに対処していく必要に迫られてます。


現代の多くの経営者が行っていることは、会社の業績、すなわち財務数字に依拠して損か得かを考えることで目先の経営課題を判断しているということです。しかし、企業財務出身の私が言うのも可笑しなことかもしれませんが、営利を目的とする会社が利益を上げ続けることは必要なことではあるのですが、それだけでは会社の目的を達成することは出来ません。


例えば、新規事業や新商品を開発する場合に、投資対効果を考慮してそのプロジェクトを進めるか否かの判断をすることがあたり前の様に為されていると思います。会社の株価を高める観点からは、そのプロジェクトの投資収益率が会社のハードルレート(=加重平均資本コスト)を超えるのであれば進め、下回るのであれば取り止めるという判断が為されてます。


それはそれで会社の株価を最大化を目的とする企業財務の教科書によれば正しい判断なのですが、それだけの判断軸で経営を行っていては会社としての進むべき道を誤ってしまうでしょう。企業財務上の観点から利益を最大化し株価を高めることは、必要なことではあるのですが、それは飽くまでも事業活動を営んだ結果にしか過ぎないことを忘れてはなりません。


現代社会では、政策的にも低い株価収益率を改善して株式時価総額を最大化しようとする欧米流の価値観を日本に根付かせようとする動きが見られ、株式を上場する大手の会社もそれに迎合しようとするところが顕著になっています。確かに欧米企業と比べて見劣りのする株価を改善しようとすることは、日本の金融市場を活性化させる為にも必要かもしれません。


また、株価とは無縁な中小企業においても、コロナウイルス禍で追い打ちを掛けられた財務業績に意気消沈としているところが多いと思います。売上が下降線を辿り続け、コストを削減して帳尻を合わせようにも限界があります。その様な中で中小経営者は、打つべき手がなく手を拱き、足もとばかりを見つめ精神的にシュリンクしてしまっているように感じます。


大手から中小の会社に至るまで、その様な状況に追い込まれているのは異常としか言いようがありません。財務業績というものは事業を営んだ結果であり、目的ではないはずです。もっと会社としての存在意義を明確にして行く必要があります。なぜ事業を営んでいるのか?を問いかけることが不可欠であり、その目的に従って経営上の課題を判断すべきでしょう。


これまでの右肩上がりに上がり続ける経済の下では、会社としての存在意義を問わずに財務業績を目的としていても、それなりの結果を出すことが出来たと思います。でも、それは真の企業力に裏打ちされたもではないことに留意が必要です。いまこそ、会社としての真価が問われているのであり、その為には経営者が自らの理念を明確にしていく必要があります。


今日もありがとうございます!
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