誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

パーパスとマイパーパス!

皆さん、おはようございます!
今頃、会社勤めをしていたら定年が目の前に迫り、そろそろゆとりのある第二の人生を考えなければ等と思っていたかもしれません。実際には手掛けて行きたい目標が次々と生まれる状況で、まだまだ大いに感じ、学び、閃きながら人生を楽しんで行きたいと思っています。



俄かにパーパスを明確にする企業が増えている様です。パーパスとは何のために自社が存在しているのか、その存在意義を明確にすることにあります。なぜ、それをいま明確にすることが必要なのか。それは一重に企業を取り巻く社会環境、事業環境といった時代が大きく変わり行く中で、これまでの直線的目標による発想では遣って行けなくなっているからです。


売上を高める、利益を増やす、株価を上げるといった直線的目標は、これまでの経済が右肩上がりの時代であれば良かったのかもしれません。バブル経済崩壊後の長い停滞期を経て、ようやくそれ以前の問題として企業活動を行う上での拠り所となる哲学がなければ、これからの不透明な社会の中で物事を判断することが出来ないことに気付いたと言えるでしょう。


所詮、企業は法人とは言っても自然人が寄り集まった集団に過ぎません。パーパスは、営利を追求する為のブランディングという類のものでなく、いまこの社会を生きる人々が精神的に揺らぎ始めているからでしょう。ウエルビーイングではありませんが、ただ漫然と仕事をしていれば糧を得られるという安直な考えではいけないことに気付き始めているからです。


企業のパーパスばかり目を奪われがちですが、それ以前に私たちの誰もが自分という人生を経営している経営者と見立てれば、人生の羅針盤が必要になると思います。人生の羅針盤とは、その人が生きて行くべき意志や志(=マイパーパス)ということになるでしょう。これまでの社会では、そこまで突き詰めなくとも幸せに暮らしていくことが出来たと思います。


しかし、必ずしも金銭的・物質的な欲求を満たしても幸せという精神的欲求が満たされないことに人々が気付き始めている事実に時代の転換点に差し掛かっている見ることが出来るでしょう。人々が人として生きる為に必要なマイパーパスを探し始めているからこそ結果的に企業が揺らぎ始め、目先の利く企業が先取りしてパーパスを明確にしているとも思います。


経営学者などは企業のパーパスとそこで働く人々のパーパスが近接し重なり合えば、モチベーションが高まり活力が蘇り、結果として売上、利益、株価を高めることが出来ると考えている様です。しかし、大切なことは変化が加速する中、個々人が働き方や生き方に多くの選択を求められ、誰も正解を教えてくれない自分ならではのパーパスを探す必要があります。


それなら企業と同じくらい、あるいはそれ以上に、個人もパーパスを明確にする必要があるでしょう。本来、個人のパーパスなくして企業のパーパスは存在し得ないものですが、大手企業などは、働く個人が法人から遊離してしまっている所に難しさがあります。中小企業であれば、まずは経営者個人のパーパスが企業のパーパスに色濃く反映されるところですが。


また、中小企業で働く個人のパーパスも、大手企業以上に企業のパーパスと重なり合う部分が多くなるのは当然だと思います。心理学的にも、個々人のパーパスと共感し合える集団の方が組織として纏まり活力が高まると言われています。これからの時代、必ずしも企業の規模が事業の優劣を決める時代ではありません。必要なのはパーパスの明確化なのでしょう。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp


  ㅤ

×

非ログインユーザーとして返信する