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現代社会の病理!

皆さん、おはようございます!
一つのM&A案件の合意を見て思いますのは、取り引き当事者にとって自然な合意形成であるということです。やはり事業を手放すものにとって必然の理由があり、その意思が腹で固まるまで無理をさせてはいけないでしょう。人としての気持ちを理解することが必要です。



人間というものは、自分が生活する社会環境の中で影響を受けながら自らの行動が規定されるものです。ミクロ的に見れば、人ぞれぞれ生活環境が異なりますので、自ずとその結果である行動も人それぞれ異なるものとなります。マクロ的に見れば、人間は一般化された社会風潮の中で行動が規定され、その一般化された社会環境が変われば行動様式も変わります。


例え一般化された社会環境の中でも、そのアウトプットされた行動パターンに個体差が出るのは、人それぞれ個性があるからです。同じ環境で生活をしていても、人によって感じ方が異なって当然であり、自ずから表出される行動も異なってくるものです。その様な人間の行動がまた社会環境に影響を及ぼすので、人間と社会環境は相互に関連し合っているのです。


個々の人間の最大公約数的な総和として社会環境がゆっくりと形づくられていると言うことが出来ます。人間の生活には、大きく仕事をしている時と家族などと過ごすプライベートがあると思います。現代の社会の風潮に大きな影響を及ぼしているのは、前者の方であると考えます。それは仕事をしている時間が一日の生活時間の大方を占めていることもあります。


また、現代の経済を支える大部分が企業を中心とする営利活動であり、その為に人々は仕事を通してそこに参加しているとも言えます。その様に考えますと、経済活動という社会環境から人々に与える影響が強く出ていると言えるでしょう。所詮、会社というものは人間が創り出した擬制法人にであるにも拘わらず、人間はその枠組みに捉われ過ぎてしまってます。


人間の存在あって初めて成り立つ会社である筈なのに、会社のその存在感が遥かに人間の意思を超えてしまい、あたかも会社そのものに意思が存在しているかの様に立ち振る舞い、人間はその中で無力で従順な下部の如く成り下がってしまっています。人々が考え出した行き過ぎた経済合理性、標準化という効率性の追求に、人々が疲れ果ててしまっているいます。


人間の幸せの為に考え出された会社であった筈なのに、その会社に人間が振り回されてしまっている矛盾に誰しもが気付いていると思います。それが現代社会の最大の病理だと受け止めています。だからか政策的にも働き方改革などの旗が振られていますが、それも単に労働時間の短縮に向かい、逆に仕事の効率性を上げ、生産性を高めなければならない状況です。


この現代社会の病理を治す方法は、会社という枠組みに迎合していれば幸せがもたらされるという幻想を捨て去ることでしょう。所詮、会社という擬制法人はそこに参加する人間の存在がなければ成り立ちません。その上で、人間個々人が幸せに生きるために必要な強い意志を持つことです。自分はいかに生きるべきか、自分は何のために生かされているのかです。


その答えを見出す為には、寄らば大樹の陰ではなく個々人がもっと自分の意思で考え行動することです。学校教育で受けた正解を出す方法ではなく、理想的な社会はどうあるべきであるか、その中で会社はどうあるべきかを考え抜くことでしょう。会社の存在意義が問われる所以です。実はそれ以前にそこで働く個々人自身が自らの存在意義を考えることなのです。


今日もありがとうございます!
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