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皆さん、おはようございます!
廃止しても不思議のないローカル線の旅の醍醐味は、そこを走るレトロ感溢れる列車にトコトコ揺られながら、車窓からの情景を楽しむことにあります。それと同時に生活の足として列車が駅に到着する度に乗降する人々の姿からその地での生活の様子を垣間見ることです。



コーポレートファイナンス(=企業財務)の最終目的は、企業の経済価値を明らかにすることにあります。現在のそれは企業が株主としての資本家の所有物であることから、主にそれら資本家のために企業の経済価値を高め続けることを究極的な目的に置いていますが、果たしてそれが本来のコーポレートファイナンスの役割なのか正直疑問を持たざるを得ません。


将来にわたりコーポレートファイナンスの目的は変わらないと思いますが、企業を取り巻く投資家たちの為だけに株価を高めても、無味乾燥でありその企業で働くものたちをはじめとする利害関係者にとって面白み欠けるものだと思います。それより、それら利害関係者たちが幸福感を享受した結果として、企業パフォーマンスが最大化する方が正しいと思います。


その意味では、企業で働く方々が生産効率という経済合理性にばかり捉われることなく、もっと新しい事業や商品を創出する創造性あふれる仕事に取り組む方が、どれだけモチベーションが高まり幸福感に浸れるでしょう。幸せと感じながら仕事に取り組む人の方が、そうでない人に比べて3割も創造力が高まるという調査結果が出ていることからも理解できます。


コーポレートファイナンスの観点から企業価値を最大限高める為には、設備や装置などの有形資産を駆使してどれだけ生産性を高めても限界があることが明らかであり、知的財産やビジネスモデル、ブランドなどの無形資産の経済価値をいかに高めるかが不可欠であることは既に常識となっています。それは企業で働く方々のアイディアなどの創造力に依拠します。


大学で心理学を専攻し、卒業論文では組織行動論の一分野である働く方々のモチベーションを取り上げ、画用紙でサイコロを量産した時の生産性をテーマに実証実験を行ったことが思い返されます。被験者を二つのグループに分け、最初のグループはひたすら流れ作業でサイコロを作り続け、後者のグループは自分の好きなように自由に自己完結して作る方法です。


その結果、前者も後者も生産する様に大差はみられませんでしたが、品質面では後者の方が高いという結果が得られています。習熟すれば前者の方が生産量が増えるのかもしれませんが。それ以上に被験者が作ったサイコロに対する愛着やモチベーションは後者の方が数段も高いという結果からも、被験者自身の心的達成感が高い方が遣り甲斐に繋がるのでしょう。


その意味からも、これまでの企業における標準化した業務を分け与えるピラミッド型階層組織による画一的マネジメントは、商品を大量生産し販売するビジネスモデルでは適しているのかもしれませんが、それでもそこで働く方々の個性や創造力を奪い去るという意味では必ずしもこれからの時代に適したマネジメント手法であるとは考えられないと受け止めます。


それより、働く方々がモチベーション高くあたかも個人事業主の様に自律的に仕事を進めていく結果として、それが企業の目的にも寄与している方がどれだけ企業の創造性向上に繋がることでしょう。だからこそ、個人の志や企業の存在意義を明確にしてそれを追い求める生き方が求められるのであり、それが結果として企業の経済価値の高めることに繋がります。


今日もありがとうございます!
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