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幸福学 × 経営学!

皆さん、おはようございます!
誰しも忙しさの喧騒に巻き込まれながら日々を送っているものと思います。時には歩みの速度を落として、自分を見つめ直してみることも必要でしょう。自分がどこから来て、どこに向って行くのか。それは感じることであり、感じたことを顕在化させる作業なのでしょう。



私たちの一般的な発想なら、会社の業績を高めてその結果として得られる報酬が増え、生活が安定し幸せになれると思いがちです。ところが、その様な考え方自体、ある種の捉われであるとしたらどうでしょう。会社の業績以前に、私たち働くものが幸せでなければ、会社の業績を高めることが出来ない。その結果として、高い報酬が期待できるものなのでしょう。


この考え方に触れたとき、誰しもがその通りだと思うことでしょう。働く人間として最高のパーフォーマンスを発揮する為には、まずは自分自身が幸福感を感じている必要があることは誰しもが感じることです。それにも拘わらず、なぜ私たちが築き上げてきた会社というものは、働くもの各人のモチベーションよりも先に会社のことを優先してしまうのでしょう。


そこには、資本主義の発展とともに成長を遂げてきた会社組織の歴史的なプロセスの中に答えがありそうです。会社の所有者とは株主たる資本家であり、先に彼らが事業を営む会社という擬制法人を創り出し、それを運営していく為の必要から後から労働者という働き手を雇い入れたからだと思います。労力を雇い入れる立場と雇われる立場が明確に分かれていた。


資本の論理により、会社は機械装置の効率性を高めるのと同じように働くものの生産性を追求する歴史であったと思います。でも、それは経済が右肩上がりに成長していたことから成り立っていた枠組みなのでしょう。その様な経済環境の下では、それが最も生産性を高めることが出来るマネジメント手法であり、それ自体を疑う余地がなかったものと思います。


ところが経済成長が停滞し、情報社会の到来により人間が持つ創造力が会社の利益を生み出す源泉に変わりつつある環境の中では、人間を機械装置と同じようにマネジメントすることに疑問が持たれるようになります。新しい事業や商品が求められるイノベーション社会の中では、人間が持つ英知こそが唯一無二のこれからの社会を切り拓く大切な財産となります。


新しいアイディアや考えを育んでいく為には、労力としての人間を中心に据えていく必要があります。だから世界中の会社がウエルビーイングに注目し始めているものと思います。それは一過性の考え方ではなく、情報社会がこれまでの社会の枠組みを洗い流し、会社も標準化や効率性一辺倒の考えから、ようやく重たい腰を持ち上げ人間の本質に目を当ててます。


それは心理学や人間科学、脳科学といった学問の進歩により、様々な科学的蓄積が出来始めていることにもあると思います。はじめて幸福学に触れた時、正直な話しどこかの信教宗教かと思ったくらいですが、それら諸学問横断的に人間の幸福を追求する実証科学、臨床科学であることを知ったときは、これも時代の趨勢なのかと些かの驚きとともに安心しました。


幸福学によると、人間が幸せと感じている時はそうでない場合と比べて、創造力が3割も高まるという結果が得られているそうです。米グーグルや米アップルなどは、この幸福学の考えをマネジメントに採り入れているそうです。人間が幸福であるとき気持ちがフロー状態となり、モチベーションが最も高まります。ちょうど追い風をはらんで舞っている感じです。


今日もありがとうござます!
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