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両利きの経営!

皆さん、おはようございます!
社内での飲み会を経費で落とすことがまかり通っていた会社があります。いま考えてみればそれも仕事の一つということであったのでしょう。社内であろうと人脈を作ることは個人の財産なので、身銭を切らなければ自分のものにならないと考えるのは行き過ぎでしょうか。



両利きの経営とは、大企業にまで成長した企業ほど確実に儲かる事業ばかりを深く追求しすぎると危険であり、不確実であっても将来儲かる可能性のある事業を実験的に行っていくことが重要ということです。現在は十分な利益を上げている大企業であっても、それまでの成功体験にしがみつき同じようなことを繰り返していてはいずれは衰退することになります。


両利きの経営では「知の探索」と「知の深化」の掛け算によって達成されるとしてます。知の探索は、新しい事業を考案するために積極的にアイデアを探すことを指してます。知の深化は、両利きの経営においては既存事業の深堀の重要性を説いてます。既存事業を更に良くするだけでなく、新しい可能性を掘り起こしてイノベーションにつなげることも重要です。


今の時代においては、知の深化よりも知の探索の方が重要視されていると思いますが、要はその両方のバランスでないかと思います。大企業は、歴史的に見て知の深化を邁進してきて現在のビジネスモデルに至っていると思いますが、ここに来てモノが売れない時代となり更なる知の深化を通し新しいビジネスモデルへの転換を余儀なくされているものと思います。


一方、新たな事業の芽を探しビジネスモデルとして確立して行くことも不可欠です。私は、知の探索と知の深化を同時に進めることにより、その掛け算として既存の事業を活かしながら新たな時代に合致した新しい事業が生まれてくるのではないかと考えています。知の探索のみでゼロから事業資源を集めるよりも、既存事業の資源の活用出来る所を活用していく。


また、そのプロセスは個人の深い経験知や行動知といった暗黙知に、先端技術などの形式知や他社の暗黙知が融合することにより、世にない新しい形式知を生み出すことになると思います。その意味では、個々人が広く知を能動的に吸収しようとする態度が必要であることは言うまでもありません。それも個人の前向きなモチベーションに依拠していると言えます。


企業として、働き手をがんじがらめの服務規定や企業文化に染めることなく、一定の自由度を与えることが必要でしょう。この辺の人財マネジメントが、いまの企業に問われているものと思います。コロナウイルス禍によってリモートワークなど随分と働き方の多様化が進むようになり、企業もそれによって必ずしも生産性が落ちないことを理解できたと思います。


その様に考えますと、今後の経営を考える上で人的資源に対するマネジメントの良し悪しが業績に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。もっと心理学や人間科学など、素の人間に対して迫って、それをマネジメントに活かすことが不可欠です。これまでの人事マネジメントは人間を機械の様にみなし、生産性との因果関係ばかりを注視しすぎていたと思います。


大企業のことばかりが引き合いに出されますが、これからの変革期において中小企業の存在も忘れてはなりません。大企業ばかりが先進的という訳ではなく、寧ろそれが足枷にすらなる時代です。周回遅れの一等賞ではありませんが、先行き不透明な時代に翻弄する中小企業を「両利きの経営」で正しく導くことが出来れば、イノベーションも可能となるでしょう。


今日もありがとうございます!
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