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三本の矢!

皆さん、おはようございます!
日本の大手企業は、戦後生み出した日本ならではの経営手法を未だ続けているようですが、グローバル社会の中でそれも通用しなくなっています。今までの成功体験が強すぎるのか企業に根付く慣習を変えることは容易ではありませんが、大胆な変革が不可欠になってます。



生きる知恵とでも言うのでしょうか、何事においても一つのことだけに専念することなく同時に三つのことを併走させる習慣を持っています。ビジネスシーンでもそうですが、キャリアプランなども同時に三つを選択することが多いものです。例えその内一つが上手くいかず失敗したとしても、他に二つが残っていればそれらを活用して成功に導くことも出来ます。


それだけ慎重にリスクヘッジという意味合いもあるのですが、それだけではなく一歩足や二本足よりも三本足の方が安定感が増すということもあります。また、三つの足を上手く調和させることにより、そこからオリジナリティ溢れる新しいものを生み出していくことも可能となります。各々の足を深く極めれば、その交差する領域のオーソリティになるでしょう。


よく良く考えてみますと、今の社会はあらゆるものが縦割りに専門分化され過ぎていますので、その道の専門性を極めようと先人の知恵を知識として蓄えて行っても、その道の最先端の知識を極めただけでは、新しい知識を創造することが難しいものと思います。そこはやはり周辺領域の知見も持っていないと、外からその専門性を俯瞰できなくなるからでしょう。


最近、欧米の経営者を目指す人々の間では、経営学を修めるだけではだめでリベラルアーツを修める人々が増えていることにも通ずると思います。本来、専門的な各学問というものは根っこの部分で繋がっているものであり、それを理解していないと専門知識を得ただけで慢心していては、本当の意味での考える力を獲得することが出来ないのではないでしょうか。


日本の社会、企業は、高度に専門特化した縦割りのシステムとなってしまいましたが、ジョブローテーションによりその専門性も身に付かないうちに全く異なる部署に異動していては専門性が身に付かないばかりか、会社回しという浅知恵の組織への適応力ばかりが際立ってしまいます。やはり一つの専門分野に最低でも10年は経験をさせて異動させるべきです。


仮にジョブ型雇用によって一生涯を賭けて専門分野を極めて行くことになっても、他の専門分野の方々と交流できる仕組みづくりが必要だと思います。縦軸に対して横串を刺していくことにより、異なる知識のコミュニティの中から新しい知識が創造され易いことは、最近、産業界、教育界においても事業連携や学際として知られた所となりつつある様に思います。


勿論、それは個人の立場としても同じことが言えると思います。一つの専門領域の中だけに長じているよりも、複線に長じていた方が暗黙知という名の経験知として一人の個人の中で自己完結できるというメリットがあります。それは、ただ単に幅広く物事を知っていることに留まらず、学問として専門性を掘り下げ極める必要があることは言うまでもありません。


いまの社会は、様々な学問、業種・業態の専門性を極める形で成り立ち現在に至っていますが、それももうこれ以上極め様のない位に掘り下げていることが社会を停滞させている一因になっていると思います。新たなフロンティアを開拓していく為には、それら専門的な縦軸の領域が交叉する中にこそ存在するものであることを充分に理解することが必要でしょう。


今日もありがとうございます!
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