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まちビジネスの魅力!

皆さん、おはようございます!
カフェ巡りも好きですが、ベーカリーにも良く足を運びます。昨日、行ってみたかった八王子のベーカリーに立ち寄ってみました。お店の店主は美術大学で陶芸を専攻されていたそうですが、いつのまにか小麦粉をこねることに魅せられてしまいパンを焼く毎日だそうです。



地域に根差す中小個人事業を「まちビジネス」と呼んでいます。なぜ、まちビジネスに魅かれているかといいますと、ビジネスには大手企業から個人事業者まで様々な規模の事業を司る事業主体が存在していますが、規模が大きくなると事業がシステム化し、たとえ社長であってもその事業に手を下さなくても慣性が働き自己完結してしまうため面白みに欠けます。


その点、規模の小さな事業ほど人間模様が色濃く出てくるため、そのバランスをとりながら事業を運営して行くという意味で経営者の人間力が試されることから醍醐味を感じます。これからの先行き不透明な時代に、ビジネス規模の大きさに拘わらず事業変革が求められている中で、どちらの規模の事業の方が適しているかについては、敢えてここでは触れません。


また、小規模事業もいつかは規模を大きくしていくことを望んでいますが、経営の宿命として継続的に成長させて大規模事業へと移行していった時に、それまでの地域マーケットを対象として営んでいた事業が、やがてマスマーケットを対象として事業を営まざるをえなくなります。生活者の為の事業であったはずが事業成長させることが目的となってしまいます。


一国経済を支えるという意味で、大規模な事業の存在は無視できないのですが、それはGDPという経済指標の辻褄合わせということもできます。経済が生活者の暮らしにベネフィットをもたらす為にあることは疑う余地もなく、仮に大規模な事業に利益が集中しても、それが生活者に還元されなければ意味がありません。これが現経済の格差として表出してます。


やはり持続可能社会ではありませんが、自然、社会、経済が持続的に循環して行くことが望ましいでしょう。だから、自己目的化してしまった規模の大きな事業よりも、地域に根差した規模の小さな事業の活力を取り戻し、その利益を地域に還元して行く様な仕組みを創ることに魅力を感じますし、その様な均衡のとれた社会にしていく必要があると思うわけです。


小規模な事業の中にも、ベンチャー企業やスタートアップ企業が存在しています。それらの違いは、ベンチャー企業は中長期的に課題に取り組み、世の中の課題を解決しようとしますが、スタートアップはイノベーションを旗印に、主に短期間でのエグジット(=IPOやM&A)を目的にしてます。スタートアップ企業も成長させることを自己目的化しています。


それはそれで、社会に必要な役割を担っている訳ですが、イノベーションという言葉が生活者のベネフィットから遊離していては、その社会的な意義が半減してしまうのではないでしょうか。スタートアップ企業にも、いまの社会が抱える課題を見据え、地に根を下ろし堅実な事業活動を行って頂きたいものと思います。そうでなければゲームと化してしまいます。


最近では、アトツギベンチャーなるものも出現しています。地域に根を下ろしたまちビジネスの中にも経営者の世代が変わり、後を継いだ若い世代が既存事業のビジネスモデルを転換して、それまでとは異なるビジネスを営むパターンです。古き良きものは残しつつ、時代にマッチした新しい価値を吹き込み事業を蘇らせる、そんな小規模事業に価値を見出します。


今日もありがとうございます!
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