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ビジネスの目利き力!

皆さん、おはようございます!
海外と比べ日本の転職率が低いことが問題視されるようになっています。時代の変革期を迎える中で、終身雇用という日本型雇用慣行では大胆な能力開発をする機会が少なく、社会にとり貴重な資源である人的資源について、知的生産性が高まらないと考えられるからです。



社会の中で生活をしていくためには、誰しも大なり小なりビジネスという経済行為に参加しているものと思います。それが会社という枠組みの構成員である場合や自らビジネスを企て采配を振るっている場合もあるでしょう。いずれの場合でも忘れてはならないビジネスの本質は、自己の能力を拠り所としてモノを生産し、サービスを提供して対価を得ることです。


歴史を遡れば、必ずしも対価を得ず自給自足的に自身の生活に必要な食料や生活用品を自ら生産し、消費する経済行為も存在していた訳です。しかし、人間には得手、不得手があるように、全ての必需品を自給自足するより誰より得意な生産性の高い領域の能力を活かし、自家消費する以上のモノを生産し他者と物々交換する方が効率がよりことに気付いた訳です。


やがて物々交換するよりも価値を貯蔵できる貨幣を媒介する方が、より効率的に生産できることから資本主義社会というものが生まれています。ビジネスが拡大すれば、やがて独りでビジネスを切り盛りすることにも限界が出てきますので、自分の分身として他者を雇用するという概念が定着してきた経緯があります。それが法人組織や個人事業である訳なのです。


資本主義への懐疑的な見方から、敢えて自給自足的な生活を指向する方も中にはいるでしょう。その場合でも、人間の性質として必要な糧を得るための技術を磨き続けることは怠らないと思います。人間は、より良い豊かな生活を目指して自分ならでは能力を開発するものであり、現代は創出される結果の量より過程を含めた質に重きを置いているように感じます。


同じ商品を提供するにも、形式知のみに頼るのと、暗黙知をも含めているのとでは、提供される商品の味わいが違うばかりか、その商品を提供する人のモチベーションも異なることは良く知られたところです。暗黙知という全身全霊を込めた能力というものは、心技体が一体となった奥深い説得力があります。形式知とは概念化された氷山の一角の知識だからです。


暗黙知によりビジネスを営んでいれば、形式知化されていない想定外の突発的な事象が起きても、落ち着いて対処できることでしょう。それは、それまで培ってきた経験知の中で判断できるからです。モノを提供する場合でも、サービスを提供する場合でも、同じことが言え暗黙知を活用してビジネスを営むということが結局は目利き力に通ずるものだと思います。


ビジネスを営むということは、暗黙知の積み重ねの上に新しい商品を創出して事業に結びつけていくことと同時に、それに伴なうリスクをどれだけ許容できるかだと考えます。その両輪がバランス良く廻って初めてビジネスが安定します。ファイナンスの世界ではリスクに焦点をあて、それを技術的に他へ移転(=リスクヘッジ)することが常套手段とされてます。


しかし、本来のリスクヘッジは暗黙知によりそれを未然に防ぎ許容することだと思います。
他者に出来ないコストとしてのリスクを許容することによって初めてビジネスの真価が問われ、それが高い付加価値として利益として還元されるのです。これからのファインナンスもリスクヘッジさせることだけでなく、それを許容するビジネスの目利き力を養うべきです。


今日もありがとうございます!
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