誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

思い出に残る仕事!

皆さん、おはようございます!
昨日が仕事始めの方も多かったのではないでしょうか。私は一日多く休みをとり今日からです。今年は、これまで描きながら暖めてきた構想を実現に移すべく、一歩踏み出して行こうと思います。自分に出来ることを通して、少しでも社会に影響を及ぼせたらと考えてます。



自分が何屋であるか、未だに言葉にするのが難しく困ってしまうことがあります。今までやって来た仕事の軸足がコーポレートファイナンス(=企業財務)であるのは間違いないのですが、企業財務の教科書に書かれている範囲では収まりきれません。それを拠り所として経営全般を司ったり、新たな事業を創ったり、事業をマネジメントしたりと多岐に渡ります。


最近では、現在ありたい自分の姿を総称して、名刺の肩書きを「中小企業パートナーCFO」としています。文字通り、中小企業のパートナーとしてのCFO(=最高財務責任者)であり、中小企業経営者の手の届かない業務全般をフォローさせて頂くことを願いに込めています。特に経営者個人のパーパスを如何に会社に反映させるかが大切だと感じています。


将来的には「地域ビジネスCFO」、「コミュニティビジネスCFO」、更には「まちビジネスCFO」を名乗っていきたいと考えてます。それは、大企業を中心とする現在の社会の枠組みは完璧ではなく至る所に歪が出ており、生活者主体社会に変容する中で中小個人事業者が大手企業ではもたらすことのできない隙間を埋めていく必要があると考えるからです。


特に地域ビジネスというものはどの様な業種であれ、「場」や立地特性に依存するものであり、そこに人々が集いコミュニティが形成されることを念頭に置く必要があるでしょう。大手企業が益々営利を追求して行く中で、ある意味地域ビジネスというものはそれと公共サービスとの間を埋める失われた地域を形づくる役割を担うことが期待されていると思います。


生まれ持った性格という事もありますが、これまでの仕事の中でそれを確信したのは、化学メーカー在籍時に埼玉県が同社の為に開発した大規模工業団地についてです。一旦は売買契約を締結し履行に着手したものの、折からのバブル崩壊による業績悪化を理由として取得を白紙撤回した曰く付きの用地を自分なりに描き出した方法により解決したことにあります。


経営陣は利害反する埼玉県と溝が埋まらず、名門法律事務所のアドバイスに従って法廷での決着に傾いていました。しかし、その様なことをしても両者に遺恨を残すだけで、社会や住民にとって何らメリットがありません。考え付いたのが、工業団地から産業団地に名目を変更して、物流拠点化して転売することです。経営陣からは条件付きで検討を許されました。


活況を帯びてた外資系物流ファンドが買収しやすい様に、物流施設に入居する運営事業者を探しあて、また物流業者には施設の半分を化学メーカーの関東地区物流網を集約することで手土産として渡しています。それぞれの関係者の利害を如何に調整するかが腕の見せどころであり、各々がきちんと利益を享受できる事業計画をもって納得を頂けたことが勝因です。


当時は関東圏最大規模の物流施設であり、誰もがそんなに高い用地費では採算が合わないと思ったことでしょう。経営陣はどうせ左遷させるのが落ちと考えていたと思います。1年かかりましたが、こけら落としの時は各々の利害関係者が満面の笑顔で迎えてくれたことは嬉しい思い出です。少しばかりの発想の転換と企業財務の視点が思いを実現させた好例です。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する