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JR東日本が宅配事業参入へ!

皆さん、おはようございます!
年末年始にかけて東京の天気は、寒いながらも気持ちの良い晴天が続いています。元旦は、毎年恒例の親族一同会しての新年会でした。親族とはいいましても、親兄弟は新潟におりますので、母親を頂点に私達兄弟と子供達です。孫が出来ればもう少し賑やかなのでしょう。



JR東日本は、消費者への商品宅配の事業化に向けてスタートアップと連携するそうです。駅ナカ店舗で販売する食品などを駅の物流拠点に収集し、単発仕事を請け負う労働者であるギグワーカーを通じて宅配する実証実験を実施します。鉄道事業が在宅勤務の定着などで低迷する中、成長が続く宅配事業に活路を見出すべく、新規事業の開発に余念がありません。


JR東日本の子会社であるコーポレートベンチャーキャピタル(=大企業が小規模ながら革新的または専門的なスタートアップ企業に出資し、経営とマーケティングの専門知識を提供することで、その競争上の優位性を獲得させることを目的とする)などが、物流ラストワンマイルに特化するスタートアップ企業である「207(=東京都目黒区)」と提携します。


207が企画開発したギグワーカーと配達荷物をマッチングさせるサービスを使い、消費者から駅ナカや駅ビルで販売する食品などの注文を請け負い、宅配する仕組みです。今年度中に、品川駅の商業拠点からギグワーカーが宅配する実験を行う計画です。今般のコロナ禍を背景に、何れの企業も既存事業の成長が望めなくなり、新しい事業機会を模索しています。


また、JR東日本は既に11月には新潟の漁港で朝に水揚げされた鮮魚を新幹線で都内に運び、207に所属するギグワーカーが宅配する実験を実施しています。JR東日本は、鉄道事業とも関係する物流事業を成長の柱の一つに据えており、新幹線を使った物流事業だけで3~5年後にグループ全体で100億円規模の売上高に育てる考えを明らかにしています。


鉄道物流は二酸化炭素の排出量が少ない利点があることも、競争優位性が高いと見られています。宅配便が一世風靡する一昔前であれば、物流といえば鉄道貨物が主流であったと思います。長距離旅客列車にさえ貨物車が増結されており、駅からの物流は日本通運が受け持っていたことが思え返されます。ヤマト運輸が宅配事業に参入してからの凋落が著しいです。


JR東日本にとっては、千載一遇の機会が巡って来たという思いもあるでしょう。親方日の丸であった国鉄時代と異なるのは、現在のJR東日本が株式公開する列記とした民間企業であるからでしょうか、流石に新しい物流事業を自前主義で参入することなく、自らが関与する207というスタートアップと実証実験を行いながら連携している所が良いと思います。


しかも、同様の取り組みを広げようとしているJR西日本やJR九州が佐川急便と共同で貨客混載事業という取り組み方で事業化を検討しているのとは異なり、これからの時代の働き方の潮流になると目されているギグワーカーを起用するとしているJR東日本の進取性には思わず驚かされます。一般的な大手企業であれば、もっと保守的に捉えるところでしょう。


そういえば、最近、JR東日本が青梅線沿線の観光を活性化させる事業に参入させるに際して、やはり地域振興事業を手掛けるベンチャー企業「さとゆめ」と合弁で新会社を設立したことを明らかにしていたと思います。自社の知見のみで新たな事業のアイディアが浮かばないのなら、社外の知見を頼って協業して行くのがこれからの時代のビジネスのあり方です。


今日もありがとうございます!
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