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快適資本主義!

皆さん、おはようございます!
2021年も1ケ月足らずとなり、終わりが見えてきました。今年を締め括るために、まだまだ遣らねばならぬことが山積みとなっていますが、良い形で終えて来年に繋げて行きたいものです。今年は質量ともに一段とステージが高くなりましたが、納得のできる1年です。



誰しもが現在の数字指標で示される成果を追求することについて、疑問を持ち始めているように感じます。GDP然り、株価然りです。これまで物量的な拡大を目指していれば、生きる上での幸せを享受できるものと信じられてきましたが、現在の足下を見渡しますとそれは産業革命以降続いた時代の流れの一時期に過ぎず、現在、時代の大転換期を迎えています。


新自由主義の価値観では、地球温暖化や格差の問題に対応できないばかりか、健康や生活、持続可能な環境や社会などの多くの人々が生活する上で真の豊かさを実感することが出来ないという問題に直面しており、新しい価値観への移行が強く求められている様に思います。
誰しもが、それを理解しはじめた時に人々の価値観が大きく変わり社会も変わり始めます。


これまでの付加価値を生む原動力は機械設備などの有形資産という過去の枠組みに捉われてきましたが、これだけ社会にモノが溢れかえっている中で、もうこれ以上、人々がモノを手にして生活の豊かさを感じることはないと思います。もちろん革新的な技術のもとに生み出される、未だ世の中に存在していない便利なモノづくりまで否定するものではありません。


それより、これからは付加価値を生む原動力として、人々の知識や企業の研究開発、データ等の無形資産に益々シフトしていくことでしょう。無形資産の特徴は、多様な関係者に共有されることで、相互の信頼関係が高まれば高まる程、その付加価値が高まることにありますが、現代社会は行き過ぎた縦割り社会によってそれが十分に機能しているとは言えません。


かつて重化学工業から自動車や電機産業、半導体、医薬品、サービスへと重要な産業が変化し推移しています。各産業の成熟度にもよりますが、それは一重に人々が求めるものが、モノからコト、コトからココロへ向かっていることを観ればご理解いただけると思います。社会は絶えず動いていますので、現状に甘んじることなくその動きを感じることが必要です。


トヨタをはじめとする自動車産業も、シェアリングエコノミーが進展すると自動車が売れなくなる一方、人々の満足度は高まるというようなことも起こり得ます。人々は、社会環境の様々なファクターの中から自分にとって最適な商品を取捨選択しています。その様な大きな変化が歩み寄る中で、これまでの企業やそこで働く人々のあり方が問われ始めるでしょう。


過去の成功体験を引きずり、ニーズの変化に十分に対応できていない日本の企業は、従業員、顧客、地域など幅広いステークホルダーと双方向コミュニケーションを図っていくべきだと思います。企業とは人々の集合体ですので、それを司る働く人々が企業内や取引先に留まることなく、様々な人々との対話を通して信頼関係を意識的に醸成することが必要です。


その様な信頼関係の下、人々が持つ暗黙知という知識が形式知を創出しやすくなり、ますます無形の資産が重要なキーファクターとなることでしょう。持続可能な循環システムを地域ちいきに創っていく必要があると考えています。その結果、現在の資本主義の構造変化が推し進められ、新しい快適な資本主義の到来の歩みの速度を早めることが出来ると思います。


今日もありがとうございます!
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