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JALの空飛ぶクルマ!

皆さん、おはようございます!
時として日頃の喧騒から離れ、非日常の地域に身を置くことは、好奇心をくすぐられるだけでなく、普段見過ごしていた気付きを与えてくれます。人々との出会いが、いままで自分が持ち得なかった視座をもたらし、織り成す心のふれあいが明日への活力の源となります。



日本航空(=JAL)は、アイルランドの航空機リース会社であるアボロンと「空飛ぶクルマ」の日本での事業化で提携したそうです。ほかにもドイツの新興企業プロコプターとも空飛ぶクルマやドローン導入についての予約したそうです。機種を検証し、2025年の国際博覧会(=大阪で開催される関西万博)などでのサービスを実用化することを目指します。


アボロンとの間で予約をした空飛ぶクルマは「eVTOL(=電動垂直離着陸機)」と呼ばれる機体です。これにより、英国のスタートアップ企業、バーティカル・エアロスペースが開発中の機体を今後、導入できる権利を取得したことになります。結んだ予約契約では最大50機の購入やリースにより機体を調達すること、および更に追加で50機導入できます。


JALは2020年に出資したボロコプターとの間でも、最大100機の空飛ぶクルマなどの導入を予約したことを明らかにしています。JALとしては、これまで培ってきた70年余りの航空機輸送のノウハウを生かして、2025年度にも空飛ぶクルマを使った旅客輸送サービスを事業化する目標です。4年後ともなれば、既に実用化に向けた秒読み段階です。


JALの計画は、関西万博会場と関西空港、神戸空港、その他大阪市内のヘリポートなどを結ぶ路線の運航を見越している様です。JALの競合企業である全日本空輸(=ANA)も同様に関西万博で空飛ぶクルマの事業化に向けた実証実験を開始している様です。競合企業同士が互いに張り合い、切磋琢磨しながら新しい技術が研ぎ澄まされていく好例でしょう。


それにしましても、夢物語と思われてきた空飛ぶクルマが実用段階を迎えていることは、自分の年齢を感じざるを得ないと同時に、なにか久しぶりに将来に期待をもたらす明るい話題だと思います。地上を走るクルマとは異なり、渋滞を気にすることなく広々とした大空を舞うエアータクシーという感じでしょうか。航空輸送事業も新しい時代の幕開けとなります。


やはりJALにしても、ANAにしましても、70年余りもの間に渡り旅客機を安全運航する技術を蓄積してきていますので、その技術を生かし新たな歴史を刻んで行こうとする企業の力強さを感じます。空飛ぶクルマの運航に関しましても、異業種参入により誰にでも真似出来る事業ではないと思います。人間に宿る技術に偉大さや、神聖さを感じてしまいます。


欧米に比べて少し遅れを取っている空飛ぶクルマの開発競争ですが、欧米では既にテスト飛行の段階にまで至っています。日本では2022年度に初飛行を目指し、準備が進められている様です。空飛ぶクルマという機体開発にも目を見張るものがありますが、それをエアータクシーとして商用化していくためには、航空会社との連携も不可欠であると思います。


これまでの航空事業は、空港間を大型旅客機で結んでいく規模の利益を追求したビジネスであったと思います。空飛ぶクルマが進化して飛行航続距離が伸びれば、短距離間輸送のみならず、中距離輸送も可能となり、旅客からみれば空港まで出向いて大型旅客機に搭乗することは規模の不経済にすら成り兼ねないインパクトを持つイノベーションと言えるでしょう。


今日もありがとうございます!
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