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中小企業のビジネスパートナーとしてのCFOの役割!

皆さん、おはようございます!
情報化社会においては、1次産業も2次産業も、直接エンドユーザーと繋がっていく時代だと思います。生産者も消費者も互いの顔が見えるようになり、生産消費者としての距離が次第に縮まっていくことでしょう。その様な中から新しい産業の形が浮かび上がってきます。



中小企業の経営者というものは、とかく日々の業務に忙殺されてしまい、一芸に秀でた事業を廻して行くことに埋没しがちです。多くの中小経営者に接していますと、おぼろげながら自分が目指すべき事業ビジョンを持っているものですが、まだまだ粗削りでありどうやってそれを実現して行くべきか、時間の余裕がないことも相まり自信が持てないのが現実です。


大手企業の様に潤沢に人財を雇う資金的な余裕もないこともありますが、所詮、どんな人間であっても独り物事を考えても迷走するばかりであり、事業について相談すべきパートナーは必ず要るものだと実感しています。答えは中小経営者が持っているものですが、それに気付きを与え、第三者的な立場で構想を現実のものとすべく補っていくメンターが必要です。


また、中小企業は本業である事業を感覚的に運営している場合が多く、それを論理的に捉え業務を標準化して行くことも不可欠です。正直な話し、特に財務数値面から業績の良し悪しを月次で把握できていない企業が多いものです。やはり財務数値は企業経営のベーシックな羅針盤であることから、タイムリーに必要な情報がなければ適確な経営判断ができません。


時代の過渡期に直面し、大手企業のみならずどの中小企業においても事業再構築が迫られているものと思います。マクロ的な産業構造の一角を担ってきた中小企業の事業も、情報技術の進展や経済のグローバル化により、いままでの事業の在り方では存続すら覚束なくなっているというのが現実です。核となる事業資源を活かしビジネスモデルの転換が不可欠です。


変わり行く消費者ニーズの潮流(=未だ消費者が気付いていない潜在需要を含め)を充分に見極め、それと現実の事業との乖離を見定めることにより向かうべき事業のあるべき姿が浮かび上がって来るものです。まずは事業の歴史的な変遷を踏まえ、現在に至っている事業を俯瞰することが必要です。どの様な事業資源を持ち、その強みと弱みを理解することです。


定性的、定量的両面から事業を様々な角度で分析し、それを一旦、抽象化することが大切だと思います。事業というものは様々な事業資源を有機的に結合したものであり、その意味では現在の事業の姿というものは概念として確立してはいるものの、コンテキストによって事業資源を組み換え見方を変えれば全く異なった事業が浮かび上がってくるものだからです。


その時に事業の核を為す技術やノウハウはぶらさないことが大切です。それを軸として、これからの事業のあるべき姿を実現する際に不足する事業資源は外部に求めるべきでしょう。大手企業などは自前主義の観念に捉われ過ぎていますが、中小企業とは元々、限りある資源で事業を営んでいるものであり、他社とアライアンス関係を結ぶのに拘りがないものです。


そして何よりも大切なのは、経営者がおぼろげながら持っている理念を明確に尖らせることです。事業を通して社会のどの様な課題を解決しようとしているのかを明確にすることは、大切なお客様に対するメッセージであり、事業のバックボーンとなります。CFOの役割は経営者の良き協働者として戦略的に経営を司り、事業を創り上げていくことにあるのです。


今日もありがとうございます!
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