誰にも聞けない経営財務戦略!

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これからのデザイン財務!

皆さん、おはようございます!
デザインの歴史を辿ると、産業革命後の大量生産された製品が未だ粗悪品が多かった時代に見い出すことができます。それまでの職人による手工芸品と比べて見劣りする大量生産品に我慢を強いられていた生活者を解き放つべく、人間の精神的な豊かさを追い求めています。



財務といいますと事業を営む上で必要な、企業などにおける金銭に換算できる広義の財産=資産(=積極財産としての資産や消極財産としての負債)を管理し、事業活動を円滑にしながら蓄財を増やし事業の経済価値を高めていくことだと受け止めらていると思います。財産の状況やその変動根拠を示す財務諸表は、無機質な数字の羅列で実に突つきにくでしょう。


金融機関や企業の財務や経営企画といったセクションでは、お客様へ融資を行ったり、自分の会社の事業成長のために財務分析を行うものだと思います。ROE(=自己資本利益率)
ROA(=総資産利益率)、棚卸資産回転率、自己資本比率等々、様々な資本効率を測る尺度が用意されており、そこに財務数字をあて嵌め資本の効率を評価すべく分析する訳です。


何のためにその様なことを行うかといえば、事業というものはそれを行うために必要な資金を外部から調達(=借入金であったり、資本金である場合もあります)してきて、それを事業のために活用して商品を創り出し、それをお客様に提供することにより再び資金を回収する循環プロセスを経る訳ですが、少ない資金で最大の利益を享受することが大切なんです。


少ない資金で最大の利益を享受するということは、お金にも金利や配当といったコストがかかるため、単位あたりのお金のリターンを増やすことが事業の経済価値を最大限高めることに繋がります。だから、財務指標を利用して資本効率を高めるべく、事業の業務を標準化したり、業務効率の改善を繰り返すことによって、会社としての効率性を高めている訳です。


しかし、そんなこれまでの財務はこれからの会社経営においては通用しなくなるでしょう。
それは、経済が近代化していく中で、高度経済成長期のように企業が商品を作ればつくるほど飛ぶように売れ拡大成長する時代とは異なり、これからは過去の成功体験を踏襲することなく、新しいあるべき姿を創造し、試行錯誤を繰り返しながら実現することが望まれます。


その様な社会が新しいステージに入っているにも拘わらず、分析思考で規模の経済という効率性を追求したところで焼け石に水だからです。これからの時代に必要なのは、社会が必要としている事業や商品を描き出して行く創造力です。その為には、なぜそれを描き出して行くことが必要なのかという背景となる「思い」や企業でいえば「存在意義」が不可欠です。


その軸を持たずして分析思考で局面局面を付け焼刃で対処しても砂上の楼閣となってしまいます。日本企業は、欧米諸国から事業を輸入して、それを持ち味であるカイゼンにより、欧米諸国を上回る効率や品質を実現したことにより経済大国となった過去の成功体験が色濃く残っています。財務の観点からは分析思考を止め、事業を描き出して行くことが必要です。


所詮、財務数字というものは表現手段に過ぎません。それを活用して、どう社会のコンテキストを踏まえながらビジネスモデルを読み解き、新しいビジネスモデルを描き出すかが問われています。それは数字の表面のみを鵜呑みにすることなく、数字の背景にある事業の構造が、社会との関わりにおいてどの様な財産によって成り立っているかを理解することです。


今日もありがとうございます!
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