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ESG投資!

皆さん、おはようございます!
頭で考えず、時々の感性という微風に身を委ね行き着いた先に林業があります。森林資源は生物多様性の維持や、生態系の保全といった面でも重要な意味を持っています。COP26でも森林保全が議題に上がり、持続可能社会実現に向けた企業の取り組みが試されてます。



世界的な潮流として、ファイナンスの世界にも「新しい資本」のあり方について議論がなされる様になっています。これは一時的なムーブメントではなく、私たち人類が充実感や幸福感を持って安心して暮らして行くために、地球規模で持続可能社会を考え、実現して行く必要性に迫られているからでしょう。持続可能社会とは自然環境の維持だけに留まりません。


社会のメカニズムを大局的に俯瞰すれば、金銭的な意味での資本の効率性ばかりを追求し過ぎてきた余り、それを持つ者と持たざる者の格差拡大が顕著になってきたり、それらは表裏一体であるにも拘わらず都会と地方の不均衡が拡大するなど、行き過ぎた縦割り社会のシステムが弊害を惹き起し、それが生活者の精神的な負担として疎外感を与えているようです。


その様な資本に偏重する社会にも、ファイナンス側からESG投資概念の様な動きが高まって来ていることは好ましいことだと思います。ESGとは、環境、社会、統治の略語です。
持続可能な社会を実現して行くために、この3つの要素を着目して優れた経営をしている企業に投資をするのがESG投資です。単に企業の経済価値を追求する投資とは異なります。


企業の経済価値とは、正しく企業を金銭的に捉えられる事象のみで測ることを意味しておりその問題の根源を明らかにしていきますと、そもそも財務会計の理論の前提として取り扱う企業の経済事象を貨幣的に計量できるものに限定していることにあります。ESG投資も、そこに疑問を呈しているわけで非財務情報をも加味して企業を評価しようとするものです。


また、投資とは本来、英語でINVESTをいい、VEST(=ベスト)にIN(=入れる)ことを意味し、漢字のような投げる資金とはニュアンスを異にします。それは「日常生活圏外から、いろんな成長や視点を呼び込むことが出来る引換券を自分のベストのポケットに入れる」という意味を持ちます。お金を投げるのではなく、お金で身に付けることです。


その意味でESG投資は、企業は株主に利益をあげつつも、環境と共に長期的な繁栄活動を目指すべきであり、その様な企業に投資を行うという考えが込められています。資本主義社会の理念に則りつつも、永続的に豊かさを分けあうことを目標にしています。ESG投資が手段であるなら、SDGsは持続的な社会の実現という目標であり、両者は表裏一体です。


こうした企業や投資家などの動きが示すものは「資本」概念を金銭に限定せず、より広く認識しなおそうという市場参加者の考えが色濃く反映されています。従業員を人的資本(=ヒューマンキャピタル)と捉え、人件費の一部を貸借対照表に計上できないかとする財務会計上の試みも、資本概念を広げ様とする議論と同じ考えであると見ることができるでしょう。


金銭的数値だけに固執していては、企業活動が生み出す本質的な富や豊かさを見出せないと思います。可視化されていない企業の価値は「人」であり、企業にとって最も重要な財産=資産でしょう。それを費用としか表わせない従来の企業価値評価には限界があるでしょう。長期的投資の観点で、人間を大事にしない企業はESG投資の対象にならないと思います。


今日もありがとうございます!
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