皆さん、おはようございます！
師走が目の前に迫ってきました。年内のスケジュールも週末関係なく埋まってしまい、いよいよ大詰めという感じです。今年は４人のパートナーを得て、自分の強みを存分に発揮しながら業容を拡大することができ、来年に向けた事業基盤を整えることが出来たと思います。

電通が２０２０年１１月に設立し、新しい働き方として幅広い業界の注目を集めた、子会社ニューホライズンコレクティブは、クラウドソーシング大手のクラウドワークスと業務提携をするそうです。クラウドワークスの自社の人材仲介サイトに特設ページをつくり、人手不足に悩む中小企業などにニューホライズンコレクティブの人材を紹介することが狙いです。

ニューホライズンコレクティブは、電通を早期退職した約２３０人と業務委託契約を結び、個人事業主として電通が仕事を依頼する子会社です。最長１０年間の契約期間中は電通在職時の給与を基にした固定報酬と委託事業の収益に応じた成果報酬を支払います。日本の終身雇用制度などに綻びが目立つなか、企業と個人の新たな枠組みとして注目を集めています。

クラウドワークスは、既に年収１０００万円級の人材の副業を仲介するサイト「クラウドリンクス」を運営しています。ここにニューホライズンコレクティブの専用ページを開設し、電通元社員のスキルや経歴を紹介する予定です。人財不足が深刻な中小企業では、大手企業で経験を積んだ人材の引合いが強くなることを見越した新しい取り組みと言えるでしょう。

中小企業では、イノベーションのアイディアは持っているのに、人財不足や人財の経験やスキルが不足していることにより事業化できないことが見受けられます。東京商工会議所の調査によっても、アイディアが実現しなかった企業の課題として「従業員の能力」を挙げた割合が５０％に達しており、「資金調達能力」を挙げた割合も３５％にも達している様です。

ニューホライズンコレクティブに所属する約２３０人の内ほぼ全員が既に仕事を持っており電通時代に培ったマーケティングや新規事業立上といった経験、社会保険労務士や中小企業診断士といった資格を生かしているそうです。その様な中でニューホライズンコレクティブは、今回の業務提携により日頃の活動や新たな挑戦に向け選択肢を広げられると見てます。

こうした取り組みに並ぶ新たな潮流として、副業人財の活用も広がっているようです。パーソル総合研究所の調査によりますと、調査対象全体の過半数の企業が副業人財の受け入れに前向きな姿勢をみせているそうです。情報管理や労務管理など解決すべき課題はありますが他社で活躍中の人財に、不足する経験やスキルを期待し仕事を依頼できる利点があります。

これからの地域分散型個性豊かな街並みを取り戻していくためには、一極集中型の画一的で無機質な社会を見直し、もっと中小企業に頑張って頂く必要があると思います。時代は企業規模ではなく、質が求められるようになっています。中小企業が飛躍していく為には、実感としてやはり折角日々の仕事の中で培ってきた新しい事業のアイディアを生かすことです。

今回のニューホライズンコレクティブとクラウドワークスとの取り組みの着眼点は良いと思いますが、年収１０００万円もの報酬を支払える中小企業は皆無に近いと思います。常勤での雇用が難しいのであれば、スポット的タイムシェアで働くことも考えられるでしょう。その時に、人財側もコンサルとしてではなく業務を請け負うという気概と意識が不可欠です。

今日もありがとうございます！
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