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働きがいとは!

皆さん、おはようございます!
職業人生にとって、自分の専門領域を極めることはとても大切なことだと思います。会社勤めをしていますとジョブローテーションにより自分に出来ることの幅が広がるのですが、それをもって社会一般に広く通用するかといいますと、そんなに社会は甘くはないでしょう。



キャリア形成を会社に委ねず自ら描く会社員が増えて来ているようです。三菱ケミカルは2020年、主要職務を対象に社内公募制度を導入しています。社員の仕事や会社への満足度を高めて、働きがいや生産性の向上に繋げることが目的です。日本ではこれまで会社側が人財配置を主導してきましたが、転職があたり前の時代では働きがいに注力が必要でしょう。


これまでの働き方の原型は、20世紀初頭に米テイラーが提唱した科学的管理法にあります。工場労働者の主観的な経験や技能の上に成り立っていた作業を、客観的・科学的に分析、整理してまとめられた生産管理手法であり、労働の能率を著しく向上させて、雇い主には低い労務費負担を、労働者には高い賃金支払を同時に実現することができるとする考え方です。


テイラーの編み出した科学的管理法は、近代的産業社会において大量生産という新たな生産方式を可能とし、高度な産業社会の礎を築くものとなっています。しかし、それは労働者に対し自律的に業務に参画することを排除し、あたかもロボットのように単純作業に従事することを強いる性質を持っており、労働者のモチベーションを低下させる課題があります。


人間が能力を発揮する時というのは、自ら創造力を働かせ試行錯誤しながら成し遂げたい目標に近づいて行くプロセスの中にこそモチベーション高める誘因があります。志す目標が高ければ高いほど、そのあるべき姿を描き出すのに自問自答を繰り返す哲学にも似た苦難が待ち受けていますが、それを達成した暁には自分ならでは専門領域も確立しているものです。


これまで多くの日本企業は、工業化への道を邁進する中で右肩上がりにポストが増え、給料も上がってくることにより、それをインセンティブとして働き手の欲求を満たしてきたと言えます。しかし、経済が成熟化しその様な企業の勢いがなくなる中で、働き手個々人は何を精神的な拠り所としていけば良いのでしょう。それは個々人が自ら見出す必要があります。


一方、今という時代が情報技術を拠り所とした変革の端境期にあることも忘れてはなりません。いままで受け入れられてきた慣習や常識が藻屑と崩れ去り、新たな価値観が生まれてくる胎動を感じます。企業は、これまでの組織のあり方や雇用のあり方を見直さざるを得ないでしょう。企業は人財を育てる余裕なく専門能力を持つ即戦力人財を求めざるを得ません。


年齢や性別に関係なく、ある事業を成就させる為に必要な人財を即戦力として社内外から公募することが合理性に叶っていることが、最近俄かにジョブ型雇用に注目が集まっている理由でしょう。また、コロナ禍を機に導入された在宅勤務や副業解禁についても、生産性のアップに繋がることから恒久化する企業が増えています。働きやすさにも通ずると思います。


ジョブ型雇用、在宅勤務、副業解禁いずれにも共通しているのは、働く本人の自律性が問われ、自ら仕事の働きがいを見出して行く必要があります。テイラーの時代のような「管理」される働き方は人間が持つ創造力を奪い去ってしまうものです。これからの時代に必要なのは、働き手自ら創造力を発揮しながら仕事を成し遂げていくアーティストの様な存在です。


今日もありがとうございます!
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