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中小企業のCFO!

皆さん、おはようございます!
事業を営んでいますと、様々な課題に遭遇します。ビジネスライクに損得で判断できる課題から、経営方針に関わる課題など多種多様なものがあります。いずれの課題に対処するにもその判断の拠り所となるバックボーンが必要となります。それが経営理念という哲学です。



日本でも横文字のCFOという経営者の必要性が浸透しつつあります。日本語にしますと最高財務責任者ということになります。投資、運用、調達という経営面を主に財務係数の立場から判断することを専らその役割としています。最近ではCXOという様々な頭文字の経営責任者が誕生していますが、やはり社長(=CEO)に続くナンバー2はCFOでしょう。


財務部長とCFOの違いは、一言でいえばCFOは経営を司っているということです。CEOが経営の全責任を負う立場にありますが、それをサポートする立場で裏方として経営を切り盛りしていく重責を担います。言い方を変えればCEOを支える経営参謀であり、江戸の商人であれば大番頭ということになるのでしょう。CEOの描く戦略を実現する役割です。


時代の変革期を迎える中で、企業の大小に拘わらず、これまでの産業構造を前提としたビジネスモデルから、来るべき生活者を主体とした社会への変容を捉えた新しいビジネスモデルへの再構築が求められています。大手企業の場合でしたら、潤沢過ぎる程の人財を活かすべく、ピラミッド型縦割階層組織に横串を刺して行けるかどうかが問われているのでしょう。


大手企業を頂点とする産業構造の中に組み込まれてきた中小企業についても、独自の新しい事業の画を描いて行くことが求められています。しかし、限られた人的資源の中で社長自ら現場仕事に明け暮れざるを得ない状況の中で、その様なこれからの戦略を考える時間的な余裕すらないのが現実ではないでしょうか。事業を廻して行くことに傾注せざるを得ません。


多くの中小企業に接してきて感じることは、社長自ら本業の采配を振るうことは当然として一方で社長に固有の業務である「経営」にまで手が回っていないというのが現実の様です。自ら経営理念を打ちたて、将来のあるべき姿であるビジョンを描き、それを社内に浸透させながら、コアとなる技術・ノウハウに磨きをかけ、ビジネスモデルを築き上げることです。


今という時代は、一昔前のように模倣すべき事業などなく、独創的に事業を自ら描き出して行くことが求められています。その為に一番大切なことは、社長個人自らの経験知に裏付けられた事業に対する哲学を可視化することです。それが経営理念に繋がっていく訳ですが、人間というものは誰しも自己の内面にあるものを可視化して行くことを不得手としてます。


暗黙知を形式知化していくためには、他者との対話が必要であることは一般的に知られたことです。その様な時に経営参謀としてのCFOとの壁打ちを行うことが必要なのです。CFOとは、社長とともに事業戦略を描いて行くとともに、それを実現すべく財務をはじめ人事リスクマネジメント、システム化、事業開発など、広範囲のマネジメント業務を司ります。


ただし、現実問題として大手企業ならいざ知らず、中小企業がCFOを迎え入れることは、報酬相場が1千万円を下りませんから難しいと思われるかもしれません。それならば、社外パートナーであるCFOをテンポラリーに起用すれば良いでしょう。CFOの究極的使命は企業価値を最大限に高めることであり、それは企業を確実に成長させて行く他なりません。


今日もありがとうございます!
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