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東京タワー地区再開発!

皆さん、おはようございます!
資本主義社会がどこに向かっていくか、なかなか見通し難いものがありますが、いまの社会が生活者個々人の欲求を満たしているとは思えません。確かに資金力に任せれば様々な欲望を手に入れることが出来るのかもしれませんが、人間の欲求はもっと情緒的だと思います。



三井不動産が東京タワー周辺の再開発に乗り出すそうです。2030年前後に周辺一帯の2万5千平方メートルに商業施設などの建設を検討しています。東京スカイツリーに電波塔が移り、建設から60年以上経て東京タワーの老朽化も目立ちます。新型コロナウイルス禍の収束による訪日客の回復も見据え、都心のシンボルを活かした観光施設として再生します。


三井不動産は、東京都心で帝国ホテルや東京ドーム周辺でも再開発が始めており、再び世界中から観光客を呼び込もうとする考えが加速している様に見えます。確かに観光旅行を捉えると、各国主要都市が競い合う様に群立する煌びやかなシンボル的な存在の施設を整備することで、その国の先進的艶やかな近代都市に満足する海外旅行というものもあるでしょう。


しかし、本当の意味での観光は、その国の象徴的な部分を眺めるだけでは満足するものではなく、もっとその国の本質を理解するために地域に根差した人々の暮らしぶりや、自然環境や歴史的な背景を踏まえた文化に肌感覚で触れてみようとする観光に二極化しているのではないかと思います。観光は象徴と本質のバランスをとる必要があるのではないでしょうか。


三井不動産が手掛ける東京タワー地区再開発は、帝国ホテル再開発や東京ドーム周辺再開発と合わせ、首都東京のシンボリックな再開発なんだと思います。一国の経済をも左右する大規模な再開発であることから、それこそ資本力を存分に活かした投資となることでしょう。持続的な経済の活力を維持するためにも、その様な行為も必要不可欠なものと理解します。


海外からの旅行者のみならず、新しい最先端の商業施設がオープンすれば、国内の誰しもが観光気分で非日常空間を楽しみに行くことでしょう。ただし、その様な非日常空間は一度見て体験すると、そうそう頻繁に訪れる場所ではなくなるものと思います。それは日常の生活の中で時には晴れやかな気分を味わうことも必要ですが人々が織り成す風情がありません。


大都会の摩天楼を仰ぐ華やかさも時として日々の生活の中に彩りを添えるものかもしれませんが、乾ききった都会の空気には人々の心の拠り所としての静寂を見つけることは難しいものと思います。それであれば、もっと人の顔の見える人間臭い交わりの中にこそ、日々の生活では考えも及ばない新たな発見があり、心の飢えを満たしてくれるものかもしれません。


その意味では、訪れたことのない町に佇む歴史ある店舗のマスターとの何気ない会話、地方都市に生活する人々との交流などは、疲れ切った心を癒してくれるのと同時に、その様な中にも非日常的な好奇心を刺激してくれる楽しみがあるものと思います。情報化社会において自分ならではの隠れ家的な場所を見出し訪れてみることも、今後は増える一方でしょう。


象徴としての首都東京ですが、マクロ的に見る場合とミクロ的に見る場合とでその光景も異なっているものでしょう。人々の乾燥した欲望を呑み込んでしまう程に巨大化した都市ではありますが、その中にも地域ちいきには人々の心を捉えて離さない情緒溢れる良さも残っていることを忘れてはなりません。資本の論理と心の機微を均衡させる視点が必要でしょう。


今日もありがとうございます!
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