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カナダ・ショッピファイ!

皆さん、おはようございます!
週に1度は外出予定を入れず、デスクワークに勤しむことを心がけています。時には溜まっている資料作成などの仕事を行いたいということもありますが、落ち着いて頭の整理を行い次なる一手を考えたいからです。将来目標に到達する為に今為すべきことの軌道修正です。



中小企業を中心に電子商取引(=EC)システムを提供するカナダのショッピファイは、越境EC支援新サービスの提供を始めました。商品価格やサイト表示言語の設定に加え、販売状況や在庫を小売業者が一元的に管理できる仕組みを取り入れています。新型コロナウイルス禍で世界の越境EC市場が伸びており、出店者の利便性を高めて利用を増やす計画です。


国ごとの販売状況や在庫の管理の他、言語や決済通貨、価格などをひとつの管理画面から簡単に設定できる管理システムとなっています。サイトを見る消費者の所在地に応じて、適切な通貨や言語をサイト上で自動で表示できるそうです。IT(=情報技術)の専門知識のない中小企業の出店者でも操作しやすくしているところが、新たなECシステムの魅力です。


ショッピファイのシステムは、世界170万以上の中小小売業者や生産者が自社のECサイトの構築、運営で利用しており、年々その利用者が増えている状況です。これまでも複数の言語や通貨の表示に対応していましたが、機能が分散しており中小の事業者が越境ECに参入する際の障壁となっていたものを改良・再構成して、使い勝手を良いものにしています。


日本でショッピファイを利用する事業者のEC流通総額は、2020年が2019年比で4倍強にも増えており、新規出店者も3倍以上になっているそうです。利用事業者の約15%が越境ECを始めています。越境ECの世界市場規模は2020年で約473兆円に達しており、2019年比で3割近く伸びています。この流れはこれからも変わらないでしょう。


私の知る創業3年目のジム機器を製造販売するメーカーズ(=生産はアウトソーシング)も当初はアマゾンを活用した販売を行っていましたが、アマゾンは販売手数料や諸手数料が高いことから、現在ではショッピファイを活用して自社でEC販売を行っています。今ではアマゾンでの販売高よりもショッピファイでの販売高の方が多くなっている状況にあります。


また、国内販売に留まらず海外の消費者向けに販売することを視野に入れていますので、今回のショッピファイの越境EC支援サービスは朗報だと思います。確かに、アマゾンの取扱商品点数の多さによる集客力、販売力は魅力的ではありますが、その巨大さが故に中小企業にとっては自社商品が埋もれてしまい、かつ体力を消耗させるシステムと言えるでしょう。


その様な中で、ショッピファイのシステムは、飽くまでも自社サイトを立ち上げる為のインフラであることから、中小企業は運用規約などに縛られることなく、自由裁量でEC事業を運営していくことが出来ます。中小企業というものは、大手企業の様に事業を営むために必要な全ての資源を自社内に抱えることが出来ず、一点の焦点を充てる事業を営んでいます。


その様な強みとなる資源を磨きあげて、事業を営むために不可欠な他の資源はそれを強みとする他者と連携していけば良いでしょう。その意味でショッピファイは中小企業のEC分野で先鞭を付けていることになります。これからの時代は、中小企業自ら消費者と繋がって行く必要があることが持論です。経済の底流を支える中小企業をどう再構築していくかです。


今日もありがとうございます!
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