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貸借対照表!

皆さん、おはようございます!
いまでも時々、ファイナンス関連の文献を読むようにしています。もう、この道に入ってから35年が経ちますが、時代とともに求められるトレンドが変わりますのでブラッシュアップが必要なことと、自分なりのファイナンス観とでもいう境地が開けていくからなのです。



普段、お仕事で財務諸表に触れる機会がない方も多いと思います。その様な方にとって財務諸表といいますと、何となく小難しい専門用語があったり、様々な会計規定があり、それ以前に整然と数字が並んでいる書類に、掴みどころのないものとして思わず敬遠したくなるのではないでしょうか。もう少し平易で、分かり易い読み物があっても良いものと思います。


財務諸表といいましても、要は会社の状態をお金の出入りで把握する小遣い帳の様なものなのです。会社を創業しますと、まずは創業した人が出資し、会社から見れば現金が入金されてくる訳です。創業した会社はそのお金を元手に、製品を購入し販売したり、メーカーであれば材料を購入して製品を作ります。製品によっては生産設備を購入する必要もあります。


製品をお客様に販売しますと、売上があがることは既にご存知のことだと思います。その売上の代金を販売と同時に現金で貰えればいいのですが、B2Bなどの業種では手形で貰う場合や1ヶ月後に入金されることもあると思います。しかし、何れは現金に置き換わりますので、そんなに難しく考える必要はありません。もう1点、負債を理解する必要があります。


会社を創業した人以外からの資金を調達する手段として、銀行からの借入金という方法もあります。事業に必要な資金全てを出資者に頼っても良いのですが、事業成長に必要な資金全てを出資者に頼っていては、出資者の負担が大きくなり過ぎてしまいます。経営者としては事業の信用力を使って、銀行から借入を行って資金調達を分散させる必要があるからです。


それは、銀行への借入金利の方が出資者への配当などよりもコストが安いからということもあります。以上の様なお金の流れを記載した書類が財務諸表の中の貸借対照表(=バランスシート)といいます。バランスシートは、T字型に区切って右側に資金の調達先を銀行と出資者に分けて記載します。特に出資者から調達したお金を記載する所を純資産といいます。


それでは左側には何を記載するかといいますと、調達したお金を何に使ったかを記載する場所です。現金や預金として持っている場合もあるでしょうし、商品や製品に置き換わっている場合もあります。また、それらを販売すれば手形を貰ったり、未だ代金を受け取っていない状態(=売掛金)もあります。生産設備を購入する為に、お金を支払うこともあります。


そうです、何にお金を使ったかを記載するところがバランスシートの左側なんです。お金がバランスシートの中を動き回りながら形を変えていくんですね。確かに損益計算書という売上から、売上を上げるために掛った費用を差し引いて利益を計算する書類もありますが、実はこの損益計算書で計算される最後に残った利益はバランスシートと繋がっているのです。


この最後に残った利益は、会社の所有者である出資者のものですので、バランスシートの純資産に入れることになります。もちろん、利益が出ていればそれに等しいお金も残っていますので、純資産が増えるのと同時に現金や預金も増えている訳です。財務に関わる書類は他にも色々とありますが、このバランスシートの内容を理解することがとても大切なのです。


今日もありがとうございます!
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