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電気自動車に見るイノベーションのこれから!

皆さん、おはようございます!
今日もご覧頂きまして有難うございます。
台風も一過、東京は穏やかな秋晴れとなっています。
九州地方での洪水は、土砂崩れなどの二次災害を起こさないか心配です。


土曜日のブログで日産自動車の「CASE」戦略を記載してから、
昨日の端末としてのライドシェアリングの覇権(ライドモバイル?)を目指すソフトバンクについて触れました。今日は、これらに続く連載の様になってしまいますが、電気自動車(EV)普及に影響を与える「ガソリンスタンド」について触れてみたいと思います。


経済産業省の調査によりますと、1994年に全国6万ヶ所あったガソリンスタンドが、2016年には3万ヶ所に半減しており驚きました。原因は様々ですが、2001年にガソリン消費量がピークアウトし、年々減少しています。自動車の燃費が飛躍的に向上したことと、少子高齢化/人口減少による国内自動車販売台数減少が背景にあるようです。


そう考えてみれば、最近、出光と昭和シェルの経営統合もありましたが、大手石油元売り企業の再編が繰り返されて大手3社に収斂しています。経営効率化を考えれば、不採算な規模の小さなガソリンスタンドや地方の利用率の悪いガソリンスタンドが閉鎖されているものと考えられます。一方、EV用の充電スタンドはその間に3万基も増えたそうです。


地方では、ガソリン車の給油の不便さからEV車への乗り換え需要が増えつつあるとのことです。自宅用の充電基も値段が約10万円程度と思いのほか手軽です。この様に考えますと、先の日産自動車の発表ではないですが、EVの1回の充電当たりの走行距離も飛躍的に伸びていますので、今後、急速にEV車が普及して行くものと思われます。


販売台数が増えれば、当然に生産コストも飛躍的に下がりますので、カルロスゴーン氏や孫正義氏の「CASE]や「モバイルカー」という戦略観に私も理解できるものがあります。一つのイノベーションが起きるには、様々な関連する産業も同時に変容し、水が上から下に流れるように、時代の隙間を良く見極める必要があるのではないでしょうか。


イノベーションと言いますと、何か白地のキャンパスに斬新なアイディアで事業を起こすことと捉えられがちです。全日本空輸をはじめ、様々な大手企業が自社の眠れる「資産」を活かすべく、企業内起業家を生み出し、起業家人材を育てるとともに、自社の肥大化した組織を打破すべく取り組んでいるようです。


仕事が分業化、かつ標準化され、みんな目の前の仕事で忙しいことや、企業文化の同質性から暗黙の価値観で仕事をする等、新たな発想で仕事をする気風が失われていることに原因があります。だからと言って、組織内に独立した自由な発想で事業を創出する部署を設けただけでは新しい事業が生まれて来るものでもありません。


これからの時代の新規事業は、既に満ち足りたモノを技術革新によりコトに置き換えることにあります。例えば、ガソリンエンジンから電気モーターへの変化、所有からライドシェアへの変化、何れも消費ニーズの変容が源になっていますが、普及する為には化学メーカー、石油元売り、部品メーカー等の様々な産業が微妙に関係しあっています。


EVが普及し、自宅で充電する様になりますと、自宅の捉え方も変容して来るのではないでしょうか。いまの自宅の電気は電柱から電線を伝って給電していますが、経済性を考えますと、燃料電池等で自家発電をするという考え方が出てきてもおかしくありません。そうすると、自宅の電気系統をAIで自動制御という考え方も出て参ります。


一方で、働き方も大きく変容して行く中で、自宅でテレワークする方も増えて来ると思います。居住する家ですので、心地よい快適さもなければいけません。人間の五感に訴えかける自然素材と自動制御が調和した間取りと構造を持つ、プラットフォームとしての「家」が新たに求められて来る様に思えます。


成熟した社会でのイノベーションは、力づくで何かを興すことではなく、いま世の中で起きていることの潮目を大局的に俯瞰し、その流れの中で少しだけ舵を左右に振ってあげるしなやかさが大切だと思います。白地のキャンパスに新たに色を入れるのではなく、既にある絵に少しだけアクセントを付けるだけで時代が大きく変わるのではないでしょうか。

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