誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

セブンの宅配参入!

皆さん、おはようございます!
これからの社会を少しでも良く元気にしていくためには、教育制度を変えることが必要なのですが、それでは人を育てる時間もかかり、いろいろと障壁も高そうです。それより日本型雇用慣行と言われる労働環境を先に変える方が、人々の価値観が変わり行く様に思います。



セブン&アイ・ホールディングスは、国内セブンイレブン全約2万店を活用した宅配事業に参入します。正確には2~3年前より東京、北海道、広島の一部約550店舗で実験的に行っていた宅配を2025年度を目処に全国展開するそうです。国内小売市場ではコンビニが2020年度に初めてマイナス成長に転じていますが、ネット通販は成長が続いています。


ネットと店舗を融合した宅配サービスでアマゾン・ドット・コムなどに対抗し、再成長につなげたいところです。木目細かい店舗網を生かし、最短30分で商品を届ける物流網を構築する計画です。宅配の範囲は、店舗から半径500メートル程度を想定していますが、立地特性に応じたお客様の需要次第ではその範囲を拡大することも視野に入れているそうです。


身近な店舗を配送拠点とし、各家庭までのラストワンマイルを確実にスピード配送する仕組みを構築することになります。今まで商品を買って貰う場所であった店舗を在庫保管場所と見立て、新たに物流倉庫の設備投資を行うことなく、ネット通販事業に参入できるメリットがあります。一方、取扱商品が店舗で扱う約3千品目に限定されるデメリットもあります。


大規模倉庫を駆使するアマゾンが取り扱う商品アイテム数には到底及びません。アマゾンの魅力は、ロングテールと言われる売れ筋ではない商品も取り扱っており、お客様が欲しいと思う商品を検索すれば、どんな商品も必ず販売している利便性が魅力となっています。セブンは、弁当、生鮮品、急に必要となった日用品を即時配達できる点を強みに挙げています。


税抜き1千円以上の注文から対応し、330円の配送料を徴収し午後11時までの宅配に応じることを計画しています。配送は各地域の物流業者に委託することを想定しており、物流企業10社弱との連携に目処を付けているそうです。宅配代行サービスであるウ―バーイーツなどの個人事業者に委託するより、配送の質や配送員の確保で優れているとの判断です。


この点に関しては、セブン以外のローソンがウ―バーイーツなどを使う宅配を32都道府県の約2千店に導入しており、2021年度中に3千店まで増やす計画を持っているのと対象的です。既にウ―バーイーツなどの宅配代行サービスは、マクドナルドなどの外食領域で市民権を得ており、どう考えても物流業者よりコストが安く、かつ機動性があると思います。


セブンのネット通販宅配事業が成功するか否かは、セブンイレブンの店舗をラストワンマイル物流拠点として確立できるかどうかという点と取扱商品アイテム数をどこまで広げられるかという点にかかっていると思います。セブン店舗の取扱商品を30分で宅配するだけなら自分で店舗に出向いて行けば10分で様が足せる距離に店舗があるのではないでしょうか。


しかも、330円もの宅配料金を徴収されるならお弁当1個を余計に購入することも出来ます。確かに2020年度の国内ネット通販市場は12兆円とコンビニ市場の11兆円を超えましたが、頭打ちとなったコンビニ市場での売上をネット通販市場に進出することにより嵩上げしようという根底にある考え方は、些かマクロ的過ぎる机上の空論の様な気がします。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する