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リ・バース60!

皆さん、おはようございます!
創造力発揮のメカニズムとして、当事者同士が共感し合うことにより暗黙知から閃きが生じる効果があることが分かっています。効果的なカウンセリングを行うためにも、カウンセラーはクライエントへの共感力が不可欠です。共感力とは相手の気持ちに寄り添うことです。



住宅金融支援機構(=旧住宅金融公庫)が「リ・バース60」という新しい住宅ローンの発売を開始しています。それは商品の名が示す通り60歳からの住宅ローンであり、リフォーム建替、住み替えといった投資に必要な資金に融資が行われるローンです。生活資金の為には使用できないことに留意が必要です。では、リ・バースは何を意味しているのでしょう。


リ・バースとはリバースモーゲージの略語であり、自宅を担保に生活資金を借入れし、自らの持ち家に継続して住み続け、借入人が亡くなられたときに担保となっていた不動産を処分することにより借入金を返済する仕組みです。このリ・バース60も毎月の支払は利息のみとし、元本返済は借入人が亡くなられた時に一括返済することができる様になっています。


借入人亡き後の返済には2つの方法があります。1つは相続人が債務者に代わり一括して返済する方法です。もう一つはリ・バース60借入時に設定した担保物件(家屋および土地)を売却して返済することになります。仮に担保物件の売却代金で返済後も債務が残った場合にも、ノンリコース型のローン契約であれば相続人は残債務を返済する必要がありません。


もちろん相続人が残債務を返済するリコース型のローン契約もありますが、こちらは余程、相続人が相続対策のために負債を引き受けたい富裕層でなければ選択をしないでしょう。ローン借入を行う人の約99%はノンリコース型を選択するのは、一般的な生活水準の生活者であればあたりまえの選択と言えるでしょう。また、配偶者いる場合の特例もある様です。


老夫婦の内、一方が亡くなられた場合に、即座に残債務の返済を迫られては不合理だとお気付きだと思います。その様なことがない様に夫婦2人が連帯債務者になることにより、最終的に返済するのは残された連れ合いが亡くなられた段階で行えば良いことになっています。金融機関が担保物件の売却手続き行うだけで、この様な新しい商品が生み出されてます。


高齢化社会を迎えて、バリアフリーの住宅に住み替えたい、リフォームを行いたいという需要が増えて来ると思います。更には、経済政策として高齢世帯にも住宅設備投資という需要を喚起して、経済成長を浮揚させたいという考えが垣間見えてきそうです。住宅金融支援機構という政策的な金融機関の商品であるため、あたり前といえばあたり前の商品でしょう。


本来は生活資金需要にも応えるべきですが、その様な需要に対しては東京スター銀行をはじめとする民間金融機関が取り扱っているリバースモゲージローンを利用すれば良いと思います。特に資金使途に制限はありませんので、住宅投資でも生活資金にも利用することが可能となります。これからの社会の動向を予測しますと、時代に合った金融商品だと思います。


今までの金融機関であれば、売れるかどうか分からない担保不動産売却というリスクを取ることはタブー視されていましたが、そこに一歩踏み込んだところにこの金融商品の価値を見出すことが出来るでしょう。仮に担保不動産売却リスクを軽減したいのであれば、居住用不動産の先物市場を創設しても面白いですし、建物の性能評価を定期的に行うべきでしょう。


今日もありがとうございます!
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