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メルカリのビジネス!

皆さん、おはようございます!
会社の看板を背負っていたときのビジネスとは異なり、個人自らで事業を営むとなると提供する商品以前に自分自身の信用力が大切であることを実感します。そんなに難しい話しではありませんが、最初の頃は誰しも自分に自信があっても一抹の不安を覚えるものなのです。



フリーマッケット(=フリマ)アプリ大手であるメルカリの次の戦略が株式市場で見通せないでいるようです。新型コロナウイルス下の外出制限を期に利用者が増え、2021年6月期通期の業績が2018年の上場以来初めて最終黒字になったようですが、足下ではお客様の販売額の合計である流通総額の伸びが鈍化しているという気になる現実もあるようです。


株式を上場した資金で新規事業として参入した米国事業についても成長を見込んでいるようですが、早くも伸び悩みが見えつつあります。C2Cのフリマ事業は、0→1型の未だ世の中にないイノベーション型新規事業の創出なのですが、市場の成長に時間が掛ることが予想され、上場会社として必要な成長スピードに市場が付いていっていない感じが拭えません。


本業と補完性があるフリマ事業を支える事業をどう描きだして軌道に乗せていくかが、今後のメルカリの成長を大きく左右するものと思います。メルカリの個人間取引の仲介アプリの月間利用者数は1900万人にも達し、その国内流通総額は7845億円、売上高は1061億円までに達しています。一介のスタートアップとしては目を見張る内容だと思います。


次世代シェアリングビジネスとしてのメルカリのフリマ事業は、消費者である個人に自分が持つスマートフォンで手軽に不要となった商品を他の消費者である個人に販売できるプラットフォームを提供したという意味において、消費者という今までの概念を破壊して、消費者=供給者(=プロシューマー、生産消費者)という新しい概念に先鞭をつけたと思います。


メルカリのビジネスモデルは、あくまで消費者個人と消費者個人をマッチングさせるプラットフォームを提供しているという意味で、シンプルに考えれば仲介型モデルということが出来ます。仲介型のビジネスモデルでは、お客様が成立させた販売額の一定額しか手数料として受け取ることが出来ませんので、流通総額を増やすしか売上を伸ばす方法がありません。


流通総額を増やす為には、国内市場のみならず、海外の市場を創造していくことが考えられます。その意味では、まず米国市場に進出したことは理に叶っていると思います。その米国でのフリマ事業も、コロナ禍の影響によりお客様の在宅時間の増加で出品が増えたことにより大幅な業績UPが見られていますが、2022年6月期の流通総額の目標は控えめです。


そうなら欧州、アジアなどへもマーケットを創造して行くべきですが、その為の初期投資とその後の利益との均衡を如何にとっていくかが難しいところです。米アマゾンもそうでしたが、毎年享受する利益は赤字でありながら、積極的に先行投資していく。その為の必要資金を株式公開することにより捻出していく、そんな財務戦略がメルカリにも当て嵌まります。


今のメルカリにとって必要なことは、新規事業(=投資)戦略を矢継ぎ早に打ち出していくことだと思います。現在の本業との補完性を考えれば、決済サービスも良いと思います。既に「メルペイ」としてサービスを開始しているようです。それから、中小個人事業者やハンドメード商品を扱うB2CやC2Cといった事業領域も相互補完性が高いものと考えます。


今日もありがとうございます!
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