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セブンイレブンのキャリア支援!

皆さん、おはようございます!
人間というものは自分で自分のことが分かっていて、自分に都合の悪いことはそれを認めようとはしない傾向があるようです。カウンセリングやコーチングというものは、そんな相談者に対して明解な回答を指し示すものではなく、自分自身を認める手助けをする立場です。



セブン&アイ・ホールディングスは、セブンイレブンで働く外国人約3万7千人の生活や人生設計を支援していく方針を固めています。カードや住宅の契約を助けるため勤務実績を証明するデータベースを新設する他、プログラミングなど将来の就職に役立つ技術指導も後押しする計画です。外国人が日本で長く、安心して働ける環境づくりが不可欠との判断です。


その背景にありますのは、先進国を中心に生産年齢人口が減り始めている中で、いまや外国人が店舗運営に不可欠な存在となっており、彼ら彼女らを戦力として捉えることが無視できない状況にあることが上げられます。確かに、コンビニエンスストアへ買い物に行きますとそれが首都圏であろうが地方の店舗であっても、外国人店員が目立つようになっています。


コンビニエンスストアに限らず、これからの日本企業にとって優秀な海外からの留学生を戦力として安定的に確保していくことが、今後の企業を維持していく為にも不可欠だと思います。それは、働き手としての外国人に限定することなく、会社をリタイアしたシニア層に対するリカレント教育を通じた人財の流動化促進と再戦力化促進にも通ずるように思えます。


ただし、それはこれまでの日本的な雇用慣行としての集団研修システムとは意味合いが異なります。標準化された企業組織の同質性の高い文化を背景とした歯車を担う等質な人材を量産するものではなく、あくまでも働き手の自律性を前提とした個性あふれる人財育成であるべきだと思います。その様なやる気ある人財にとって開かれたプログラムであるべきです。


今回のセブンイレブンで働く外国人に対する生活や人生設計の支援策は、ただ単に企業にとっての利己的な都合によるものではなく、それが外国人の労働者が日本でより良く働いていけるような生活環境を整えるところまで踏み込んでいる点が評価できると思います。本来なら、公的に行うべきかもしれませんが、一民間企業として待ったなしの状況なのでしょう。


もちろん生産労働人口の減少が著しい先進主要国間での外国人労働者の奪い合いが白熱していることも影響していると思います。しかし、この流れはいずれインターンシップへの参加を促したり、優秀な外国人の正社員への登用を認めるなどの方向へと結びついていくでしょう。同質意識の強い私たち日本人にとって、漫然としてはいられない現実かもしれません。


セブン&アイ・ホールディングスとしては、今回のプログラムを立ち上げるために、一般社団法人を設立して、様々な研修アイテムを持つ企業や外国人の個人情報を管理する単に必要な情報システム企業に参画を呼び掛けています。ある程度、今回のプログラムが軌道に乗ってきた段階で、プログラム自体を他の企業に開放して行くことを視野に置いている様です。


閉ざされた企業グループ中だけで閉鎖的にプログラムを活用することに留まらないことは、
これからの各々事業当事者が連携して行く時代を先取りしたものであり、是非とも福利厚生的な取り組みに留まらせることのなくビジネス展開においても、その経験を活かして頂きたいものです。ポスト資本主義社会のあるべき姿の片鱗を目の当たりにした様な気がします。


今日もありがとうございます!
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